きなこ(右)岡山県岡山市生まれ。旦那さんが大工で工務店に勤めています。普段の夫婦の会話の中で、大工さんとお客さんとの関係性に魅力を感じつつ、家づくりの難しさを痛感し、Instagramにて工務店の良さや、大工目線の家づくりについて発信しています。
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ツナ(左)岡山県生まれ。蛍がいる街で育ち、大工をしていた祖父の影響で大工の道へ進む。大工歴は13年。白バラコーヒーとイチゴのショートケーキが大好物!DIYコミュニティを模索中。
Instagramで話題の大工の奥さんが教えるコラム
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家の建て方『工法』って、何が違う?
ハウスメーカーや工務店と契約する前に確認した方がいいのは《家の工法 》。
これをちゃんと確認しておいた方がいい理由は、その住宅メーカーが採用している工法によっては自分たちのこだわりを叶えることができない可能性も出てくるからです。
「工法」って聞くとなんだか難しそうですが、イメージしてみると分かりやすいですよ ^ ^
木造の家を建てる場合、その建て方、工法は主に2つあります。
➊ 在来工法( 木造軸組工法 )
➋ 2×4工法( 木造枠組壁工法 ) ※読み方は《ツーバイフォー工法》
何が違うかというと、
『在来工法』は昔からある日本の建築方法で、柱(縦の木材)と梁(横の木材)で家を支えている工法。
『2×4工法』は、壁で家を支えている工法です。厚紙でサイコロを作るイメージですね!
それぞれ、どんな特徴があるかというと、
➊ 在来工法 (柱と梁で支える)
☞ 工期が長い
☞ 自由度が高い
☞ 大きい窓がつけられる
☞ 開放的な家に向いている
➋ 2×4工法 (壁で支える)
☞ 工期が短い
☞ 自由度が低い
☞ 大きい窓がつけられない場合もある
☞ 壁がたくさんある家に向いている
在来工法よりも2×4工法のほうが強度は上といわれています。
でも最近の家は建築基準法できちんと耐震についてはクリアしている為、在来工法が強度が低いというわけではありません。
価格は、2×4工法のほうが安く建てられます。
そして2×4工法は、壁で家を支えているので大きな窓をつけたり、開放的な家にすると壁の部分が減ってしまい強度が落ちてしまうので、そのあたりの自由度が低いのはデメリット。
ちなみに我が家は、主人の実家を増築したのですが、もともと使っていない部屋を、そのままだとリビングとしては狭いので1メートルほど広げました。
それは在来工法だからこそ躊躇なくできましたが、これが2×4工法で建てた家だったなら、壁を壊して広げたり間取りを変更したりといったことは、場合によっては強度が落ちるのでできなかったりすると思います。
2×4工法の場合の増築だと壁を壊して広げるとか、開放的にはできないかもしれませんが、別に部屋を付け足す(新たに作る)増築は問題なくできると思います。
どんな家にしたいかをよく考えて工法を選ぶ
「なるほどー。それぞれの工法のメリット・デメリットはわかったけど、結局大工さん的にはぶっちゃけどうなの?在来工法でも、2×4工法でもアリなの?」と思い、主人に聞いたら、
主人の意見としては、
ツナ
強度もあって安いなら、2×4工法でもアリかな!
まあでも、「どんな家にしたいか」によるかな〜!
僕は広くて開放的な家より、一つ一つ部屋が壁で区切られていて、エアコンの効きがいいような、部屋!って感じの部屋のほうが落ち着くけど、開放的にしたいから大きい窓をつけたいとか、明るい部屋にしたいから窓たくさんつけたいとか、吹き抜けとかして広く見せる家がいい!って言う人は、在来工法のほうが良いだろうし ^ ^
と、言ってました!
ちなみに最近よく見る、壁を窪ませてインテリアを飾る《ニッチ》なども、両工法とも場所によってはできないことがあります。
2×4工法において壁を窪ませるということは、その分壁が薄くなる=2×4工法なら強度が落ちるからNG
だったり、
在来工法においては《筋交い》といって、柱と柱の間に斜めに入れて建築物を補強するものがその場所に入ってたら壁を窪ますことはできないのでNG
となることもあります。
ニッチなどは契約前の段階で「この場所にしたい!」と決めている方は珍しいと思いますが、そういうこともあるということを少し頭の片隅に入れつつ、どんな家にしたいか?によって工法を選んでみたらいいかもしれないですね★
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