【もし家コラム】後悔しない家づくりのために。「家づくりノート」のススメ

家づくりノートとは?

人生で一番大きな買い物といっても過言ではないのがマイホーム。 「三回家を建ててやっと満足できる家が建つ」なんてことも聞きますが、よっぽどのお金持ちでない限りマイホームを買うのは人生で一度きりという方が多いのではないでしょうか。 賃貸とは違い、家づくりの場合は取り返しがつかず簡単に直すことができないため、ひとつひとつを慎重に決めていかなくてはいけません。 そんな大事な家づくりでオススメなのが、今回紹介する「家づくりノート」なんです。

住みたい家を明確にするためのツール

家づくりノートとは、『自分がどんな家に住みたいか』のイメージを明確にするためのツール。「間取り・家具の雰囲気・配置」など、自分が「いいな」と感じたもの・思いついたものを書いたり、雑誌の切り抜きを貼ったりなど、理想とするものをなんでもメモしていくノートです。 家づくりノートを綿密に作り込んでいけば、「自分らしい家」が実現できる確率がグンと上がります。

家づくりノートのメリット

家のイメージや好みがハッキリする

「いいな」と思ったものをメモにして残すことで、家に対する自分の好みや、求めているものが明確になり、曖昧だった『住みたい家』のイメージをハッキリとさせることができます。

書き連ねるうちに新しいアイデアが湧いてくる

家づくりノートを作るということは、住宅に関する新しい情報を入力(インプット)し、それをまとめて出力(アウトプット)するということ。 この一連の作業を繰り返していくうちに、理想の家を建てるための新しいアイデアが湧いてきたりします。

情報を一元化でき活用しやすい

情報が一元化されることによって、自分の求めているものが明確に見えやすくなります。 また、見返す際もとても楽なので、家族との意見交換や業者との話し合いにも活用でき、とても便利です。

家づくりの知識が増える

前述の通り、家づくりノートを作るということはインプットとアウトプットの作業の繰り返し。 そうすることで新しい情報もどんどん入ってくるので圧倒的に知識が増えていきます。また、常に「何かいいアイデアないかな」と意識して住宅に関するアンテナを張ることになるので、住宅に関する本や記事を読んだ時もさらに活用の幅が広がります。

家づくりノートに適したノートとは?

マス目のある方眼ノートが使いやすい

マス目があると間取りのスケッチやパースが書きやすく、さらに切り抜きの写真などを貼る際にもキレイに貼れるので、マス目のある方眼ノートがオススメです。

B5またはA4サイズの持ち歩けるサイズがGood!

家づくりノートに限らず、何かアイデアが浮かんだ時に手元にメモ帳がないと、ついついメモすることを後回しにしてしまい、後に書こうとしても「あれ?なんだったっけ?」と忘れてしまうものですよね。 これではもったいないので、外出中でも思い立ったらすぐにメモを取れるよう、持ち歩けるサイズのノートにするのが良いでしょう。

ページが増やせるノートが便利

家づくりノートは書き始めると意外とすぐにページ数が埋まってきてしまい、多い人では2、3冊使うという方もいるほど。ノート自体が増えてしまうと、失くしてしまったり、業者との話し合いなどに持参するのも面倒になってしまいます。 そのため、バインダーで管理のできるページが増やせるノートを使うととても便利です。書き損じなどの時も、さっと取り替えができるのもいいですね。

もちろんPCでつくってもOK

ここまでアナログでの家づくりノートの作り方を紹介してきましたが、もちろんPCでもOKです。 アナログではバラバラな情報を1つのノートにまとめていくことができるというメリットがありますが、PCで作りクラウド上に保存しておけば、PC以外にタブレットやスマホでも確認することができるので、紛失したり持ち運ぶ必要がなくなるなどのメリットもあります。 自分に合った方法で家づくりノートを作ってみてください。

家づくりノートに書くことその1:理想の家

どんな家にしたいかのイメージ

これが一番大事。 些細なことでもいいのでどんどん書き込んでいきましょう。箇条書きにして書き出すと、後で見返す時も読みやすいですよ。

気に入った写真や資料はどんどん貼って!

これまでメモしてきたものとの一貫性などは気にせず、少しでも気に入ったらどんどんノートに貼り付けましょう。 一見いろんな情報が溢れかえってしまっているように見えますが、いずれその中でも好みがハッキリしてきます。

ネットや本で見つけた情報もどんどん書き込む!

住宅に関する知らなかった情報はどんどん書き込みましょう。 そうして知識の幅を広げることで思いもよらないアイデアが浮かんできます。

家づくりノートに書くことその2:現状と現実

資金やスケジュールなど現実的な計画

理想ばかり膨らんでしまっても、資金やスケジュールが合わなくては元も子もありません。金銭面の把握をした上で資金計画を立て、建設のスケジュールもできるだけ綿密に組みましょう。

気になる設備のメリットとデメリット

気になる設備のメリットだけを見るのではなく、デメリットについてもしっかり学んでおきましょう。そうすることで、本当に必要な設備かどうか明確になります。

生活するうえで絶対に譲れないこと

「日当たりが良い」「和室が欲しい」「一人になれるスペースが欲しい」など、生活する上で絶対に譲れないことがあるのではないでしょうか?後から「そういえば・・・」と思っても取り返しが効かず、ストレスを感じながら暮らしていくことになってしまいかねません。 まずは自分の「これだけは譲れない!」を明確にするのが良いかもしれません。

業者からの注意点、アドバイスに耳を傾けて

家づくりのプロである業者からの注意点はしっかりとメモしておきましょう。 的確なアドバイスをもらえますし、発言の記録にもなります。

書いて満足!ではなく、きちんと活用しよう

備忘録にして常に持ち歩く

常に携帯しメモすることで、しっかりと考える習慣や知識が身につきます。 たくさんメモして、たくさん考え、たくさんアイデアを生みましょう!

家族全員のイメージ共有に利用する

家族がいるなら、絶対にしておいた方が良いのが家族内でのイメージ共有です。 イメージ共有することで、家族全員が満足のいく家を建てられる確率がグンと上がります。

業者や設計士への説明に使う

家づくりノートがあると、自分の希望・要望がまとめてあるのでとても説明がしやすくなります。 また、業者との話し合いの際に内容をしっかりとメモすることで、業者側に「この人には適当なことができないぞ」と認識されます。 そうすると適度な緊張感が生まれ、綿密なコミュニケーションとなり、意見の食い違いも防ぐことができるので、スムーズに家づくりを進めるためにもとても大事なツールです。

家が完成した後も思い出として残る

家づくりノートは、家が完成した後の一生に一度の思い出となります。 真剣に取り組めば取り組むほど、「あれだけ悩んでよかったな」と思える家を建てることができるはず。家づくりノート、ぜひ取り組んでみてください。