【木まま】冬でもエアコン1台でOK。軒の深い平屋無垢の家 | vol.4 保証の裏話編

木ままの新谷です。今回はお施主様に代わり、広々としたテラスや開放的な空間を実現するフルオープンウィンドウを採り入れたLDK、そこから繋がったプライベートガーデン、急な雨でも安心な軒下の洗濯物干しスペースなどなど・・・見所いっぱいの平屋をご案内します！

はい。10年間で基本は更新になりますね。例えば雨漏り保証とかあると思うんですけど、大体雨漏り保障って他社さんでも10年なんですけど、それを維持しようと思ったらそこでリフォームになって…

そうです。それはどこも一緒です

ものによって違いますね。例えばシロアリ駆除だと5年

よく長期保証とかあるじゃないですか。35年保証とか。ちょっと言いにくいんですけど、ある住宅会社さんとかが書かれているじゃないですか

タダでは保証しないですよね、住宅会社さんも。
ひとつ代表として挙げれば、一番分かりやすいのが10年保証で、例えばある住宅会社さんで建てた場合、10年後には保証が切れますよって連絡がやってくる。

その雨漏り保証とかその他の保証を継続するためにはちょっと「リフォームが必要になります」と。
外壁のサイディングは長持ちするんだけど、そのジョイント部分のコーキングが雨漏り保証の対象になるので「そこを直しましょう」って見積もりしていくんです

そして見積もりを出すと250万とか300万とかになります。保証を維持するためにリフォームとかあんまり気持ちよくないじゃないですか。新築のときに300万円頑張ろうかって思うんですけど、リフォームに300万って言うと、やっぱりそこで高いから「ほかの塗装屋さんにしてもらおうかな、ほかの工務店にしてもらうかな」って見積もりすると150万、100万でできます。それを言うと別に保証は外れるんです

なのでそれが住宅会社さんが会社を維持するための戦略であり、安心でもあるんです。「保証を買う」っていう感じですね

それはあまり聞いたことないですね」。
なので、保証がある=値段はもちろん高いですし、そもそも保証なくてもきちっと建てる家を探したほうがいいと思いますよ

僕はものづくりから経営者になって、建て方でアフターメンテナンスの出方とか違うのを知っているんです。
職人時代に色々な家を建ててきたんですけど、やっぱり日本の風土に合ってないものは絶対メンテナンスの必要が出てきます

なので、弊社は軒の家をしっかりつくる。それをもっと追い求めると平屋になっていくんです。
平屋を建てない方もいるんですが、ただ軒はしっかりとって雨風をしのぐようにしてます。それをすることでリフォームが全然違います

50年経ってやろうかなとか

ありますね。
もっと言えば僕は経営者なので政治とかも興味あるんですが、政治が回転よくするために、生産性を上げるためには、もの凄いモノは…家電でも照明でも壊れなかったら、一生もったら…次に照明屋さんは売れないじゃないですか

家電も大体10年で壊れるじゃないですか

本来は多分30年もつモノを作れるんですけど

ちょっと古い話で、昔の総理大臣が「ある程度回転よくするモノをつくりなさい」って仰って、そうしないと経済が上がらないって。
それはそうですね。みなさんの景気が上がらないんで

僕は現場で見てて、集成材というか…梁を張ったときに、60歳ぐらいになった時に床を大がかりに張替えが必要なるんですよね

集成材も梁もシールを張ったやつ

それは柱とかですね。集成材とか張物のフローリングはやっぱり30年ぐらい経ったら水周りとかトイレ周りが弱ってくる。あとキッチンも行き来するところなんで弱って張り替え、大がかりな張り替え

ここの場合は無垢材なので年数経てば固くなるんです

固くなっていくので張り替えはいらないです。ただ汚れたとしてもリメイクはきくんですよ。ペーパーでこすって

はい。そこで200万円ぐらいはリフォーム代が違います。なので、虫が出るとかちょこちょこいろいろあるんですが、結果そこを我慢すれば将来のメンテナンスが…

安くなります

そうですね。でも基本あんまりおすすめはしていません

保証を維持するのは、です

一応商売でいくなら、してくれたほうがありがたいんですよ。リフォームするので売り上げも上がる。ただ、僕はそういうつもりで家を作ってる訳ではなくて、30年・40年もつものを作ってるので、そこに無理矢理しなくても30年後でいいんじゃないかな、と思います。リフォームは

保証をお金出して買ってるでしょ、みなさん

弊社はあんまり家に…一応10年保証までいろいろつけてます。家電も5年とかつけてるんですけど、10年以降は僕はあんまり勧めないかな

「それ以降」があんまりないために僕ら作ってるんで。難しいですね

そっちのほうがいいと思います