【木まま】冬でもエアコン1台でOK。軒の深い平屋無垢の家 | vol.4 保証の裏話編

【今回の訪問者】

もりちゃん

こんにちは、もし家では2回目の訪問となるもりちゃんです。今回は主人と2人で訪問することができました!
コミュニティに参加して色々なお家を見学させていただいたり、同じようにマイホームを考えられている皆さんと意見交換、アドバイスいただきながら楽しく家作りの勉強を出来たらと思い参加しています。よろしくお願いいたします

新谷さん

木ままの新谷です。今回はお施主様に代わり、広々としたテラスや開放的な空間を実現するフルオープンウィンドウを採り入れたLDK、そこから繋がったプライベートガーデン、急な雨でも安心な軒下の洗濯物干しスペースなどなど・・・見所いっぱいの平屋をご案内します!

今回、もりちゃん夫妻が訪問したのは「軒のある家」「平屋」などのデザインが得意な注文住宅の工務店、木まま施工による平屋のお家。新谷社長に紹介いただきながら、もりちゃん夫妻が気になるコトをどんどん聞いちゃいます!全6回連載、その第4回をお楽しみください!

【木まま】

冬でもエアコン1台でOK。軒の深い平屋無垢の家

社長である新谷さんから説明を聞くもりちゃん夫妻
天然木ならではの趣のある天井
キッチン背面に設えられた棚

10年保証、そのカラクリとは?

もりちゃん

アフターとかメンテナンスのことをお聞きしていいですか?
10年間は多分保証とかあると思うんですけど。10年以降の保証についてお聞きしてみたいんですけど

新谷さん

はい。10年間で基本は更新になりますね。例えば雨漏り保証とかあると思うんですけど、大体雨漏り保障って他社さんでも10年なんですけど、それを維持しようと思ったらそこでリフォームになって…

もりちゃん

直さないといけない!

新谷さん

そうです。それはどこも一緒です

もりちゃん

10年経ったら次は15年、20年…

新谷さん

ものによって違いますね。例えばシロアリ駆除だと5年

もりちゃん

各項目によって分かれてるんですか?

新谷さん

よく長期保証とかあるじゃないですか。35年保証とか。ちょっと言いにくいんですけど、ある住宅会社さんとかが書かれているじゃないですか

もりちゃん

掲げている旗とか見ると「すごいな」ってやっぱりちょっと思っちゃうので…

新谷さん

タダでは保証しないですよね、住宅会社さんも。
ひとつ代表として挙げれば、一番分かりやすいのが10年保証で、例えばある住宅会社さんで建てた場合、10年後には保証が切れますよって連絡がやってくる。

もりちゃん

はい

新谷さん

その雨漏り保証とかその他の保証を継続するためにはちょっと「リフォームが必要になります」と。
外壁のサイディングは長持ちするんだけど、そのジョイント部分のコーキングが雨漏り保証の対象になるので「そこを直しましょう」って見積もりしていくんです

もりちゃん

なるほど!

新谷さん

そして見積もりを出すと250万とか300万とかになります。保証を維持するためにリフォームとかあんまり気持ちよくないじゃないですか。新築のときに300万円頑張ろうかって思うんですけど、リフォームに300万って言うと、やっぱりそこで高いから「ほかの塗装屋さんにしてもらおうかな、ほかの工務店にしてもらうかな」って見積もりすると150万、100万でできます。それを言うと別に保証は外れるんです

もりちゃん

自分のところでやらない限りは保証はつながらないよっていうんですね

新谷さん

なのでそれが住宅会社さんが会社を維持するための戦略であり、安心でもあるんです。「保証を買う」っていう感じですね

日本の風土に合った家が一番

もりちゃん

全く無償で35年間を見るっていうわけではない?

新谷さん

それはあまり聞いたことないですね」。
なので、保証がある=値段はもちろん高いですし、そもそも保証なくてもきちっと建てる家を探したほうがいいと思いますよ

もりちゃん

それが一番安心ですね!
ローンを最初に組んで、そのあとにメンテナンスのための積み立てもしないといけないと思うと、やっぱりちょっと負担大きいなって思うので…

新谷さん

僕はものづくりから経営者になって、建て方でアフターメンテナンスの出方とか違うのを知っているんです。
職人時代に色々な家を建ててきたんですけど、やっぱり日本の風土に合ってないものは絶対メンテナンスの必要が出てきます

もりちゃん

そうなんですね

新谷さん

なので、弊社は軒の家をしっかりつくる。それをもっと追い求めると平屋になっていくんです。
平屋を建てない方もいるんですが、ただ軒はしっかりとって雨風をしのぐようにしてます。それをすることでリフォームが全然違います

もりちゃん

そうですね。昔の家で…主人の実家とかも古いんですけど、リフォームするとか塗り直すとか聞いたことないので

新谷さん

50年経ってやろうかなとか

もりちゃん

やっぱり軒があるおかげとかなんですか?

新谷さん

ありますね。
もっと言えば僕は経営者なので政治とかも興味あるんですが、政治が回転よくするために、生産性を上げるためには、もの凄いモノは…家電でも照明でも壊れなかったら、一生もったら…次に照明屋さんは売れないじゃないですか

もりちゃん

10年もったらよかったかなって思いますね。当たりだったかなって

新谷さん

家電も大体10年で壊れるじゃないですか

もりちゃん

ちょっとぐらい年数経ったら、壊れないと次が回らないですもんね

新谷さん

本来は多分30年もつモノを作れるんですけど

もりちゃん

それだと経済が豊かにならないんですもんね

経済的視点からみた家づくりとは

新谷さん

ちょっと古い話で、昔の総理大臣が「ある程度回転よくするモノをつくりなさい」って仰って、そうしないと経済が上がらないって。
それはそうですね。みなさんの景気が上がらないんで

もりちゃん

建てるときから全然回らなくていいなって思うんですけど

新谷さん

僕は現場で見てて、集成材というか…梁を張ったときに、60歳ぐらいになった時に床を大がかりに張替えが必要なるんですよね

もりちゃん

集成材ですか?

新谷さん

集成材も梁もシールを張ったやつ

もりちゃん

集成材ってすごい強いて聞いたので…

新谷さん

それは柱とかですね。集成材とか張物のフローリングはやっぱり30年ぐらい経ったら水周りとかトイレ周りが弱ってくる。あとキッチンも行き来するところなんで弱って張り替え、大がかりな張り替え

もりちゃん

大がかりですね張り替えって。張り替えとかあるんですね

新谷さん

ここの場合は無垢材なので年数経てば固くなるんです

もりちゃん

木がだんだん乾燥されて

新谷さん

固くなっていくので張り替えはいらないです。ただ汚れたとしてもリメイクはきくんですよ。ペーパーでこすって

もりちゃん

削る。表面を

新谷さん

はい。そこで200万円ぐらいはリフォーム代が違います。なので、虫が出るとかちょこちょこいろいろあるんですが、結果そこを我慢すれば将来のメンテナンスが…

もりちゃん

トータルで言うと

新谷さん

安くなります

もりちゃん

じゃあ10年経ったらリフォームしたり直したら、木ままさんも保証が続くんですね?

新谷さん

そうですね。でも基本あんまりおすすめはしていません

もりちゃん

何をですか?

新谷さん

保証を維持するのは、です

もりちゃん

そうなんですね。
そこで「直す直さない」はご自身で決めて、どうしてもっていうときに

新谷さん

一応商売でいくなら、してくれたほうがありがたいんですよ。リフォームするので売り上げも上がる。ただ、僕はそういうつもりで家を作ってる訳ではなくて、30年・40年もつものを作ってるので、そこに無理矢理しなくても30年後でいいんじゃないかな、と思います。リフォームは

みんな保証を「買っている」

もりちゃん

今すぐ10年だから、保証切れるから、ってしなくても…っていうことですね

新谷さん

保証をお金出して買ってるでしょ、みなさん

もりちゃん

家電とかも、プラスで5年保証のお金払うじゃないですか。5年間壊れないような気もするけど…って、やっぱり安心のためにお金を出してますね

新谷さん

弊社はあんまり家に…一応10年保証までいろいろつけてます。家電も5年とかつけてるんですけど、10年以降は僕はあんまり勧めないかな

もりちゃん

作られてる方が言ってるのとか聞くとものすごいですね!

新谷さん

「それ以降」があんまりないために僕ら作ってるんで。難しいですね

もりちゃん

そう言ってもらえると聞いてると気は楽です!
そうか。じゃあ「10年たってリフォームしないと、保証をずっともっとかないと後が大変なんだな」って思いじゃなく、「本当にどうしてものときが来たら直せばいいんだ」と思えばいいんですね!

新谷さん

そっちのほうがいいと思います

【第4回のもりちゃんの感想】

もりちゃん

知らなかったお話しの連続で本当にビックリしました。保証について考え直すキッカケになりました!

そして次回(第5回)は、これも貴重な「工務店の見極め方」に迫ります! >> 次の記事 >> Vol5. 工務店の見極め方編

【木まま】

冬でもエアコン1台でOK。軒の深い平屋無垢の家

※本記事ページでは、読者の皆さんへ見学に訪れた感覚をできる限りそのままお伝えしたいと考えており、会話の内容はほぼ加筆修正せず書き起こし、写真もなるべく加工せず用いています。皆さんもぜひお友達と一緒に訪れた気持ちでお楽しみください。

フルオープンウィンドウから外を望む もりちゃん夫妻

「もしも家を建てたなら」では、マイホームの夢を叶えた先輩のお家や、住宅会社・工務店のモデルハウスや完成見学会に訪問して、インタビューをしてくれる皆さまを大募集しています。
お家探しのヒントが見つかるこの訪問・見学に、ぜひお気軽にご参加ください。



HOUSE DATAハウジングデータ

建築面積 117.98㎡(35.69坪)
1F面積 102.11㎡(30.89坪)
工法 木造在来工法
家族構成 ご夫婦+お子さま2人
竣工年月 2019年11月

COMPANY DATAこの家を建てた工務店・住宅会社

株式会社 木まま

住所 総社市宿159-5 [MAP]
電話 0120-1484-99
時間 8:00~17:00
定休 不定休