岡山に適した高気密・高断熱住宅の性能を見える化!│ショーハウスで実験(後編)

後編では、 近藤建設興業のショーハウス(モデルハウス)で 盆明けの5日間、24時間無冷房にした室内と外気の温湿度をチェックした前編に続き、高気密・高断熱を実測できるなかなか見ることのできない珍しい機械を紹介していただきます!

近藤さん

【今回の社長さん】
近藤建設興業の近藤です。私たちが実際に測定に使用している、様々な機械類を紹介いたします。

結露が発生する原因は水蒸気量の多さ

初谷

テーブルの上に置いていただいているのですが、今日はいい家を作っていくために、性能を担保するのにチェックするためのツールを持っていただきました。相当マニアックですよね(笑)

近藤さん

そうですね(笑)。ただ最初にお伝えしておきたいのは、この「湿り空気線図」のようなアナログも非常に大事ということです。建築士の勉強をした人ならみんなかじっているはずですが、この表を辿っていけば室温と湿度の関係、それから水蒸気量の絶対湿度とか、あとは熱量って言われているエンタルピーも全てわかるようになっているんです

近藤さん

本来はこれを使えば様々な数値を出せるんですが、若干めんどくさいということで、色々な機械を使って検証しています。こちらが湿り空気線図がそのまま入っている機械です

初谷

この機械でわかるのは、湿度と温度でしょうか

近藤さん

温度、湿度、それから絶対湿度、あと露点温度っていうのが出るようになっています。露点温度っていうのが結露する温度のことなんですよね。この中に全部含まれているので、いちいち湿り空気線図を持ち歩かなくてもいいんです。
壁に向かってレーザーを出すと表面温度や露点温度が出ます。今、この建物の壁が27.7℃なので、壁の温度が19℃になると結露するということが分かります

初谷

例えば、建てられた家でチェックされた時に、お施主さんにアドバイスすることもできるのでしょうか

近藤さん

そうですね。大体はヒアリングしたら、大抵のことは改善できると思います。皆さんは結露っていうのは温度差だっていう風に思っていますよね。でも実は結露って温度差じゃないんですよ

初谷

それは知りませんでした

近藤さん

その気温に対して含まれる水蒸気量っていうのが決まっていて、その水蒸気量を超えると水蒸気が水になる、そういう現象なんです。だから、温度差がなくっても、水蒸気量が多い場合には、ちょっとした差で水に変わることがあるんです

初谷

ということは、ちょっとしか温度は変化していないけど、なぜか結露するみたいなことがあれば、水蒸気量が多い可能性があるということですね

近藤さん

はい。その場合は暮らし方の改善をしないといけない。例えば四畳半の部屋に家族4人が寝ると、真冬だとおそらく結露すると思います。人からかなり水蒸気量が出ていますから、窓が冷えて室温が下がると室温に対しての水蒸気量が多すぎるということです。だから、換気の風量を上げたりとか別々に寝たり、もっと大きな部屋で寝るなどで改善できます

初谷

部屋の使い方や過ごし方を最初に聞いて、設計に織り交ぜておかないといけないっていうことなんですね

近藤さん

暮らし方なんでね、暮らしながら改善していっても全然問題ないと思います

24時間無冷房にした室内と外気の温湿度を測定した実験結果は >>こちらからご覧ください!

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