住宅性能を真夏の無冷房で確かめてみた!│ショーハウスで実験(前編)

今回は特別企画! 春にルームツアーをさせていただいた近藤建設興業のショーハウス(モデルハウス)で、夏に行われた住宅性能の実験結果を近藤社長に伺います。
盆明けの5日間、24時間無冷房にした室内と外気の温湿度をチェック!その結果を動画も併せてご覧いただけます!

近藤さん

【今回の社長さん】
近藤建設興業の近藤です。今回はとても興味深い実験結果が出ましたので、ご紹介いたします。

断熱のいい家は熱をためるとなかなか吐き出せない

初谷

前回こちらのショーハウスを見学させていただいてお話を聞かせていただいたんですが、今日はショーハウスの機能や性能の結果が出たということで、再度お伺いさせていただきました。このショーハウス、改めてどんなお家なのか、スペック面を教えていただけますか?

近藤さん

弊社が手掛けている家なので、パッシブデザインというのが基本です。パッシブデザインというと、自然の摂理に従い、自然の恵みを利用して、開放的に暮らすっていうイメージが強いんですが、実はパッシブデザイン手法の中の一番大事なところが断熱なんですよね

初谷

断熱が一番大事なんですか?

近藤さん

そうです。もう一つは気密。この二つを非常に高めている家だっていうことが言えます

初谷

今日はお盆明けの5日間ぐらいにわたって、外気と部屋の中の温度や湿度がどのように変わったのかを実験していらっしゃったということですので、結果を早速お伺いできますか

近藤さん

今年はお盆明けからが異常に暑いっていうことを聞いていましたので、お盆が明けましてからこの建物の冷房を切ってみたんですね。冷房を切って5日間どのように室内の温度、湿度が動いていくかっていうのを見てみようということでやってみました

初谷

面白いですね!どのような結果が出たのでしょうか?

近藤さん

こちらが実際に実測したデータです。スタートは8月17日。16日から17日に変わる夜中の0時に、エアコンで室温を27.1℃にしてありました。
このグラフは横軸が時系列、縦軸が温度。まずこのグリーンの折れ線グラフがリビングの温度、赤い折れ線グラフが外気温。そしてグリーンの網掛け部分が室内の湿度、赤い網掛けが外気の湿度です。

近藤さん

スタートが27.1℃で、そのタイミングで冷房を切っています。そこから自然室温で、室温が動いているっていうことです。明け方は外気も25.3℃ぐらいまでは下がりましたけど、日中は最高気温が36.6℃になっています

初谷

この外気というのは、このすぐ外のことになるのでしょうか

近藤さん

これは気象庁による岡山市のデータです。
建物の周辺の外気温を取るっていうのは非常に難しいので、気象庁のデータを使用しています。だから実際は周辺の方が温度が高かったかもしれないです。
それで、どんな建物でも家の中っていうのは、外の最高気温の影響が2〜3時間遅れてやってきます。夕方の6〜7時ぐらいが一番高くて29.7℃になっています

初谷

外気は2〜3時ぐらいが一番高くなっていますから、そこから3時間ほど遅れているということですね

近藤さん

そういうことです。断熱のいい家の特徴なんですけれど、一旦熱をためてしまうと、なかなか吐き出すことができないので、このままずっと水平線を辿ってるっていうのが特徴です。
夜の23時になると外気が29℃になって、室温はそのまま29.7℃をキープしているという結果です。ここで逆転現象が起きているっていうことですね。だから本来、居住している場合にはその時間帯で窓を開ければ外気の方が下がっているっていうことなんですよね

実際に住宅性能測定に使用している機器の紹介は >>こちらからご覧になれます!

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