ずばり「健康住宅とは」を聞きました!│モデルハウス ルームツアー(後編)

アイレストホームの健康住宅モデルハウスにてスタッフの大塚さんからお話しを聞く今回の訪問取材。後編では「結局のところ健康住宅とは何なのか」や、気になる「健康住宅の予算について」などを詳しくお話ししてもらいました。動画・記事の両方でお楽しみください!

取材日:2020年9月18日

大塚さん

【今回のスタッフさん】
大塚と申します。後編でも引き続き健康住宅や自然素材についてご説明いたしますので、どうぞお楽しみください

健康住宅とは何かズバリお聞きします

もし家編集部

「もし家」編集部の初谷です。引き続きお話しを聞かせてください。
家を検討されている方は「健康住宅」という言葉をよく聞くと思うんですが、結局「健康住宅って何?」みたいなことを思われている方が多いと思うんです。
御社は健康住宅というものをずっと昔からやられていますので、「健康住宅って何なのか」という事について教えていただけますか?

大塚さん

そうですね。詳しい話はとりあえず置いておいて、特に最近よく言われる断熱性であったり気密性もそのうちの一つでしょうし、あと「温熱環境」ですね

もし家編集部

あ、温熱環境ですか

大塚さん

そうですね。お年寄りとかは急激な温度変化による体調不良などもあるので、やっぱり温熱環境を整えるのは、住宅で健康を考える上での一つのポイントでしょうね

もし家編集部

なるほど!そうなんですね

大塚さん

もう一つが、なかなか住宅全般で一番皆さんが迷われるというか、わからないのは「空気」なんですよね。日々呼吸して寝るときも勝手に息しているっていう。
わかりやすいところで言うと空気の中にインフルエンザのウイルスだったり、例えばカビの胞子もあるでしょうし、シーズンによったら花粉症であったり、総合的なことですよね

もし家編集部

空気環境ですか

大塚さん

はい。建材から出てくる有機物質系の揮発性物質だったり、屋外だったら排気ガス。ただ、自分の家の中の空気環境って皆さんわからないじゃないですか。目に見えないので。
温熱環境も目に見えないですけど、体感はしやすいんですね

もし家編集部

暑いとか寒いとか、っていうことですね

大塚さん

そうですね。例えば夏だったら、同じエアコンを使っても1時間で設定温度になる家とならない家。そういう違いは肌で感じやすいものなんですよね。ただ空気環境ってわからないじゃないですか。空気清浄機が回ってるけど、本当に効いてるかなんてわからないですよね

もし家編集部

そうですね。なんとなく、いい空気になった気持ちがするぐらいかも

大塚さん

それこそ、何かフィルターが入ってたらフィルターの汚れを見ればわかるけど、そういう物が無かったら空気環境って非常にわかりにくいし見えない。
健康住宅でわかりやすいのは温熱環境で、わかりにくいのは空気環境なんです

アルカリ性の漆喰をとりいれた健康住宅づくり

大塚さん

弊社でメインにしているのは、やっぱり天然素材を使っている漆喰。貝灰系の漆喰を使っておりますけど、天然系の漆喰っていうのはもともとある一定の性能を持っています。目に見えないですけどね、有害物質を吸着して分解するとか。
あとは消石灰を使う漆喰でも同じなんですけど「強めのアルカリ性」という性質を持っているんです。そのせいでカビとか胞子に対して非常に強いんです

もし家編集部

アルカリ性だからなんですね

大塚さん

そうです。ちょっと強めのアルカリなんですけどね。なので、カビが絶対とは言えませんけど、非常に生えにくい。生えにくいっていうことはカビの胞子も飛ばない。さすがに常に風通しが全然なくて、常にジュクジュクしているようなところだったら、まれに生えているのも見ることありますけれども

もし家編集部

なるほど、よくわかります

大塚さん

例えば、倉敷の美観地区のお家の外壁や岡山城も漆喰です。昔から伝統的に強い素材っていうことですね

もし家編集部

そうですね

大塚さん

そして弊社で使っている材料は、正式な第三者機関で化合物系を一切混ぜずにやっている試験を受けたデータもあるんです

もし家編集部

なるほど。空気に対するものとしての影響が大きいのは漆喰ですか

大塚さん

そうですね。弊社にとってはそれが一番です。やっぱり目に見えないところっていうのが大きいので、本社でやり始めた時はなかなかご理解いただけなかったです。どうしても手間が増える材料を使えば使うほど、当然コストっていうのも上がっていきますので

もし家編集部

コスト面の問題もあったんですね

大塚さん

私も住宅ローンを組んで家を建てて住んでますけど、やっぱり資金が潤沢で際限なくできる方なんてまずおられないですよね。どれを優先してやっていくかっていう、皆さん悩まれることです。僕も悩みましたし

もし家編集部

そうですよね。どこまで絞り込むかということになりますね

大塚さん

ただね、家って非常にお高いというか、一生に一回買えるか買えないか。自分の大事な家族が生活していく場で、最終的には家は経年劣化で資産価値が減っていきますけれども、土地と合わせて残せる。
それが次代に引き継がれていくものでもあるので、そう考えるとやっぱり色々と何をどこまでするかとか、その中の線引きを考えるのは大事ですね

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