住宅性能を真夏の無冷房で確かめてみた!│ショーハウスで実験(前編)

3日目~5日目もあいかわらず直線

近藤さん

3日目になります。30.8〜30.9℃がずっと続いています。
外気の最低が明け方の6時で25.5℃、リビングの最低が30.1℃、これが7〜8時です。この日は最高室温が36.2℃でした。室内は徐々に上がってきていますね。
ピークがやっぱり夕方で31.6℃。3日目で若干は上がってきているということです。その後は直線を描いています。
こういうデータを見ても断熱とか蓄熱がしっかりできている家って、変化はなくて面白くはないんですよね

もし家編集部

ほんとに基本的に変わらないんですね

近藤さん

これが4日目。このようにずっと直線を描いています。この日も最高が35.8℃ぐらいまで上がりました。若干、蓄熱の冷熱と暖熱の入れ替わりが起き始めているんですよ。31.9℃が最高室温っていうことになっています

もし家編集部

そして次が最終日(5日目)ですね

近藤さん

そうですね。このようにずっと同じような室温が続いているんですけど、最終的に外気は37.2℃まで上がっています。冷熱と暖熱が入れ替わりをしていって、最終的には32.1℃になりました。
つまりスタートの27℃に比較して5日目で5℃ぐらい上昇したっていう結果です

もし家編集部

今回の実験は一回もエアコンを入れない無冷房ですよね。もしエアコンを一回入れれば、またグーっと下がっていくっていうことになりますよね

近藤さん

そういうことです。だから本来は、スタートに戻そうと思えば、最終日の外気28.8度と室温の32.1度、この差ですよね。この差の分だけエアコンをつけてあげれば良いわけなんですよね。そうすればまたスタートに近くなるっていうことです

実際に住宅性能測定に使用している機器の紹介は >>こちらからご覧になれます!

次ページは重要な「日射遮蔽(日除け)」について