住宅性能を真夏の無冷房で確かめてみた!│ショーハウスで実験(前編)

断熱性能が非常に悪い場合には、外気を超える場合も

もし家編集部

また冬も同じような実験をされるのでしょうか

近藤さん

冬はね、結果がわかっていますから、同じような実験をしてもあまり面白くないと思うんです(笑)。ただ、正面に10階建てのマンションがあるので、日射取得って結構厳しくなるんです。そのために吹き抜けを取っているんですけどね

もし家編集部

冬の方が環境は厳しいということですね

近藤さん

はい、午前中のここしか日射取得が取れないので厳しいです。だからいくらか機械設備にも頼らざるを得ないのかなっていう風にも思いますし、ただこれも実験がこれからできますので、楽しみです

もし家編集部

ぜひ、皆さんにもこのショーハウスを体感してみてもらいたいですね。風も無くすごく快適です

近藤さん

そうですね。気流がない冷暖房なので

もし家編集部

実際、気密や断熱性能があまりよくない家だった場合は、やはり外気に合わせて温度が動くんでしょうか

近藤さん

そうですね。やっぱり波を打っていきますし、断熱性能が非常に悪い場合には、外気を超える場合もあります。でも、逆に外気に合わせて下がってもいきますね

もし家編集部

外気に合わせて変動するということですね

近藤さん

はい。熱も入りやすいので瞬間的には暑くなるし、夕方〜夜に外気温が下がっていけば、熱が逃げていくのでいくらか下がっていくことはあるかもしれないです。
ただ、日中は外気温を超えるっていう怖さがありますから、熱中症などに気をつけないといけないと思います

もし家編集部

とんでも無く暑い家とかありますもんね

近藤さん

以前の日本の夏の家での過ごし方って、日陰で窓を開けてもいいじゃないかっていう考え方があったんですけど、今現在の夏っていうのは、とてもとても窓を開けちゃいけないです。「日中はとにかく閉じて、エアコンをかける」のが正解です。
そして夕方〜夜になって外気温が下がって涼しくなれば、湿度の関係もありますけどね、きちんと見極めて窓を開けて過ごしても構わないと思いますけど。夏はとにかく湿度の問題です

もし家編集部

非常によくわかりました。ありがとうございます

近藤さん

ありがとうございます

後編では、性能を見える化するために使われている、さまざまなツールやその使い方に迫ります!>>こちらからご覧になれます!

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HOUSE DATAハウジングデータ

延床面積 125.86㎡(38.06坪)
1F面積 79.49㎡(24.04坪)
2F面積 46.37㎡(14.02坪)
工法 木造軸組剛床工法、木造軸組パネル工法、高気密高断熱高耐震工法、制震工法
竣工年月 2020年

この家を建てた工務店・住宅会社

株式会社 近藤建設興業

住所 岡山市北区津島京町1-1-12[MAP]
電話 086-255-0221
時間 10:00~19:00
定休 毎週水曜日