リアルサイズと予算決め・経験者の家づくりポイント│モデルハウス ルームツアー(後編)

自分のゆずれない「こだわりたいこと」を知る

肌触りが良く、直に座りたくなる無垢パイン材の床

もし家編集部

小川建美さんの家づくりって、こだわりたいところ・こだわらないところっていうのを明確に分けているとお聞きしたんですが、実際の岡本さんの家づくりでこだわったところ・こだわらなかったところを教えてもらってもいいですか?

岡本さん

このモデルハウスもそうなんですけれど、テーマが『癒し』と『潔さ』っていうのがあって。まあ後付けなんですけど(笑)。
癒しは、やっぱり夫婦共働きで日々仕事も頑張るし、家では癒されたい。それがここではレイクビューだったり、パインの無垢材の床でゴロゴロ気兼ねなくリラックスできるような感じにしたかったので結果的に素材は良いものを使ってますね。自分たちが癒され、良いなと思えるような空間にすることにはこだわりました

もし家編集部

目に見えないけど心地良さって大事ですよね。

岡本さん

外観も板を貼ってる部分、もちろんコストはかかるけど、団地の中でぱっと見た時に「あのおうち素敵だな」「でしょ!」っていう感じにしたかったっていうのも一つこだわりですかね

建物とのバランスが絶妙な植栽と外構

岡本さん

逆にこだわらないところ、ある意味それもこだわりなのかもしれないんですけど、あまり収納を作っていないです。大きいウォークインクローゼットとかもない。敷地も44坪ぐらいだし、お家自体も27坪で小さめなので、これで今以上に収納に場所を取ってリビングが狭くなったり、吹抜けがなくなったりするよりは、必要最低限の収納に本当にいるものだけを置く。置く場所があると置いちゃうんですよね、人の性ですよね(笑)

もし家編集部

あぁ〜、わかります!(笑)

岡本さん

元から置く場所を作らないことで、物が増えちゃうストレスからも解放されたいっていうのがあったんです。結局そのこだわらない部分も、こういう暮らしがしたいっていうのを叶えるために必要な部分ではあるんですよね

もし家編集部

ちなみにそういった収納の取り方っていうのは、このモデルハウスと岡本さんのご自宅と比べて、違いがあったりしますか?

岡本さん

やっぱり本質は一緒ですね。今私が住んでる家もあまり収納はないです

もし家編集部

こちらは2階建ですけど、どちらかというと平屋っぽいつくりだなと思うんですが、もしかしてお子さんがいずれ巣立った後は1階だけで生活するとか、そういうことを考えられているんですか?

岡本さん

そうですね。多分2階を使うのは子供が自分の部屋が欲しいって言った時から巣立つまでのイメージで、平屋として使える感じの間取りになったかなと思いますね。
1階に書斎として作っている部屋があるんですけど、そこを子供部屋として使うこともしようと思えばできるので、基本平屋として暮らせる間取りにはなってるかなと思います

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こだわりを持ちながら価格を抑えるための工夫

もし家編集部

このモデルハウスがおいくらなのかっていうのは気になるところなんですけど・・・

岡本さん

このモデルハウスは税抜で建物価格が2100万円になってます。
土地代は別ですが

もし家編集部

最初にポイントとして言われた、ローンの返済のところもすごく考えられた金額になっているんですね

岡本さん

総額を3200万円以内にして、借入を3000万円以内にできるようにという設定の中で打ち合わせを進めていったので、本当にリアリティのある打ち合わせでしたよ(笑)。
普通モデルハウスってどんどん高くなっていっちゃって、でも別にモデルハウスだから良いよねってなることも多いかもしれないですけど、本当に一般のお客さんと同じようにかなりシビアに、1万円2万円にこだわりました!予算内に収まった時にはもう「よし!」という感じでした(笑)

もし家編集部

ちょっと予算抑えるために、あえて変形地を選んだとか?

岡本さん

一般的にきれいな正方形や長方形の土地よりも、変形地の方が坪単価が下がりやすい傾向にあるんですけど、小川建美は本当に自由設計なので、変形地でも良いお家が建つっていうのは、私も含めお客さんはわかってることなので。だったらちょっと土地の予算も抑えて、面白い家が建つならここで良いねっていう流れで、この区画に小川建美としても決めました

もし家編集部

なるほど。ここも実際、坪数が30坪もないってお聞きして。そんな風に見えないです

岡本さん

それは本当によく言っていただいています。天井の低い玄関から吹抜けがあるリビングに入ってきた時に一気に空間が広がって感じられるという空間設計の効果が大きいですね。建築士の先生の見事な提案力に助けられてますね

2階と空間がつながる開放的な吹抜け

もし家編集部

岡本さんの希望が満載だと思うんですけど、ご主人のご意見ってどこかに活かされていたりするんですか?

岡本さん

このお家は本当に私一人が決めていったんですね。
私の実際の家の方が主人の意見が半分入ってます。家のテイストは全然違うんですけど、でも多趣味の旦那さんのために1階に書斎を設けていて、すっきり暮らしたい奥さんの私としてはリビングに趣味のものを持ってこられたくないので「趣味のことは書斎の中に収めてね」というストーリーはあります。実際の自宅はあふれてます(笑)

もし家編集部

まさに岡本さんのこだわりと経験したからこそ導き出されたポイントが盛り込まれたモデルハウスなんですね

岡本さん

そうですね。そんなに豪華にしなくても良いんです。自分が好きだと思えるデザインだったり、質感だったり、私の家良いなと思える感覚っていうのはやっぱり外せない。それは自宅でもそうだし、このモデルハウスでもそうだし、多分小川建美の他のお客様も、みんなそれぞれ自分がいいなと思う基準で選んでいるのは一緒だと思いますね

もし家編集部

家づくりの先輩としての実感こもったお話、とても参考になりました。
今日は本当にありがとうございました!

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HOUSE DATAハウジングデータ

延床面積 89.39㎡(27.04坪)
1F面積 68.55㎡(20.73坪)
2F面積 20.84㎡(6.30坪)
工法 木造軸組工法
竣工年月 2019年4月

この家を建てた工務店・住宅会社

木造ホーム 株式会社 小川建美

住所 倉敷市連島町連島111[MAP]
電話 086-440-0510
時間 10:00~18:00
定休 水曜日