これからの時代にマッチした「二世帯住宅」
ひとつ同じ屋根の下で暮らしながらも、世帯間のライフスタイル…世代の違いから起きる価値観の違い…子ども(孫)に対する教育方針の違いなどなど、「二世帯住宅」というとネガティブな印象を持たれることが多いと思いますが、実は昨今「二世帯住宅」を検討したり実際に建てられたりする方が増えてきたといいます。
その理由として…
🔴 少子高齢化により進む、将来の介護問題
🔴 不況により不安定な状態が続く子世帯の収入問題
🔴 災害・震災・病気の流行といった不測の事態により見直された家族の絆
…といったことが挙げられます。
🔸Pick Up→→お互いの距離感を大切にした二世帯住宅の訪問記事は>> こちらからご覧になれます!
デメリットとなる「違い」を理解しましょう
世代間のギャップによる生活スタイルの違い
親世帯と子世帯の大きな違いは「世代の違い」ともいえます。共働きをしている子世帯の帰宅が遅くなった夜には、親世帯は寝静まっている事もあるかもしれません。休日に友達を呼ぼうにも、静かに暮らしている親世帯に気を使うことも。特にリビングといった生活空間を共有している場合は注意が必要です。
子ども(孫)への教育やしつけの違い
世代が変われば子育ての方法も変わるもの。数十年前に当たり前だったことが現代では不要な事になっていることもあります。親世帯がよかれと思って意見をしても、子世代、しかもお嫁さんにとっては重荷になるだけでなく大きなストレスになってしまう場合もあります。違いによるトラブルを避けるためにも、事前の話し合いやルール決めは肝心です。
ジェネレーションギャップが生む違い
前述の「生活スタイル」の違いと近いですが、ジェネレーションギャップというのもトラブルの原因に挙げられます。例えば「もったいない」という文化で育った親世代は、多少の賞味期限の飲食物でも大丈夫という考え方を持たれている場合があります。反面、ある程度豊かな時代に育った子世代からすると、それは我慢のならないことだったりします。挙げればキリがありませんが、そんなジェネレーションギャップから生まれるトラブルが前もって考えられる場合は、完全分離型の二世帯住宅を検討するなどが必要です。
実は多いのが、お金のトラブル
例)相続に関するトラブル
親世帯と相談のうえ二世帯住宅を建築。その後親世帯が亡くなり、別に暮らしていた自分の弟と相続面で揉めて絶縁状態になってしまった。二世帯住宅を建てる際は事前に兄弟とも相談をして話し合っておけばよかった。(Aさん)
例)光熱費に関するトラブル
二世帯住宅建築後、光熱費は折半という取り決めをしたものの、実際には自分たち(子世帯)は共働きで日中は不在なので、光熱費のほとんどは家にいる親世帯の使用によるもの。事前に気づけばよかったが、今では折半にしたのは間違いだったと思う。(Sさん)
例)メンテナンス費用に関するトラブル
三階建ての二世帯住宅を建築。屋上の修理が必要になった際に、三階に済む自分たち(子世帯)が全額メンテナンス費用を支払うことに。屋上は親世帯も利用しているので、予めメンテナンスする箇所と費用については話し合っておけばよかった。(Uさん)
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トラブルを予測して事前回避しましょう
お金に関するトラブルを避けるには
近い関係だからこそ、お金に関しては事前にしっかりルールを決めておきましょう。相続・光熱費・メンテナンス費など…金額の大小に関わらず曖昧にしておくと、後々大きなトラブルになることも。
キッチンに関するトラブルを避けるには
「女の城」とまで言われることのあるキッチンは、ともすれば嫁姑問題が起きる場所になります。例えばキッチンとは別にミニキッチンを設けるなど間取りに工夫をして、お互いのストレスを発散できる空間を設けておきましょう。
音に関するトラブルを避けるには
上下階で世帯の住み分けをしている場合は、子世帯が上階に住むことが多いようです。そこで起こりがちなのが、子どもが走り回るバタバタ音。それを事前に回避するためにも、建てる際にしっかりと防音対策をしておくことが大事です。
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そして次ページでは二世帯住宅のメリットを解説します!
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