アトリエ建築家の設計による「等身大でかっこいい家」│コンセプトハウス ルームツアー(前編)

『かっこよくて住み心地のいい家を手の届く価格でお届けする』をミッションに、デザイン・スペック・コストのバランスにこだわった住まいを提供している建房。今回はそんな建房による、倉敷市福井にある“内と外を持たない家”をテーマにしたコンセプトハウスに「もし家」編集部の初谷がお邪魔して、見学と社長さんインタビューを行いました。動画・記事の両方でお楽しみいただけます!

大森さん

【今回の社長さん】
はじめまして。代表の大森と申します。
上下階に光が届く螺旋階段、家族がロフトで繋がる主寝室と子ども部屋、あえてLDKを2階に配置した間取りなど、様々なアイデアが詰まった「等身大の予算で叶うデザイン×性能」のコンセプトハウスをご紹介いたします。

ひときわ個性を放つ外観(写真提供:建房)
東西南北に窓がある、内と外のつながりを感じる空間
ギャラリーのような、螺旋階段のある土間玄関

※提供写真は取材時に撮影したものではありません。

動線と子どもの成長過程を意識した間取り

図面を見ながら丁寧に説明してくれた大森さん

初谷

「もし家」編集部の初谷です。今日はよろしくお願いします。
このコンセプトハウスの図面を拝見すると、すごく変わった家という印象を持ちました

大森さん

確かに少し珍しいかもしれませんね。
このモデルハウスは「僕たちが好きなように作った」というのが大前提です。ただ、ゆくゆくは売却をして気に入っていただいた方に住んでいただこうと思っていますので、ある程度、自由度を残している状態で建築しています

初谷

なるほど。その中でも何か意識して作られたことはありますか?

大森さん

どんな方が住むにしても動線っていうのもすごく重視して作りました。例えば僕がご主人様目線で考えたときに「仕事から帰ってきて〜玄関で靴脱いで〜風呂に入って〜出てきたらビール飲みたいな」って思いますよね。この家だと1階部分に洗濯機とお風呂があるので、洗濯機に汚れた服を入れてお風呂に入って気持ちよくなってサッパリします、と

初谷

なるほど。普通の一日をイメージしてみるんですね

大森さん

はい。お風呂を出るとファミリークロークで部屋着に着替えて、螺旋階段からLDKがある2階に上がります。
「リビングのソファに座る」が自分のゴールなので(笑)、途中のパントリーに冷蔵庫があるので階段を上って冷蔵庫でビールを取って、そこから奥さんの邪魔せずにキッチンの前を“ただいま”とか言いながら通って(笑)、リビングのソファ(ゴール)に辿り着く、というイメージです(笑)

初谷

なるほど。すごくストーリーが分かりやすいですね。男同士だからかもしれませんが(笑)

大森さん

こういう動線を考えながら設計をしていきました(笑)

住む人の生活動線をイメージしながら設計されたという

初谷

2階がリビングって少し不便かなと思ったのですが、1階に必要な物があってゾーン分けされてると、むしろ、便利な所もありそうですね

大森さん

よくご要望があったのが「リビングを通って2階に上がる階段」。俗に言う非行防止とか、必ず家族が顔を合わせるよ、っていう意味合いが持たれてるのですが、この家は真逆なんです

初谷

リビングを一切経由しないということですか?

大森さん

はい。なので、この間取りを選ぶ場合は良い子に育てないと駄目です(笑)

初谷

なるほど(笑)。子ども部屋と主寝室がロフトで繋がっているのにも理由があるんですか?

大森さん

子どもの成長過程のお話しになるんですが、例えばお子さんがまだ小さい時は、恐らくご両親さんと一緒に主寝室のベッドで寝られるんですね。
で、少し大きくなってくると、ロフトの下にスペースがありますので、そこに例えばお子さんが布団を敷いて寝る。
で、もうちょっと成長していくと、ロフトに上がって寝る。もっと成長していくと、ようやく自分の部屋に辿り着く

初谷

なるほど。少しずつ離れていくんですね

大森さん

はい。嬉しいのか悲しいのか、子どもが自立していく様を表していて、どんどん玄関に近づいて行って、最後には自立して家を出ていく(笑)。子離れ・親離れっていう意味合いですね

初谷

なるほど、10年・20年くらいの期間を見据えて考えられているんですね

さっそく大森さんのインタビューを読みたい方はは >> こちらからご覧になれます

「等身大でかっこいい家」がコンセプト

大森さん自ら「珍しい」と語る土間スペース

初谷

では、さっそく中を拝見させてください。
玄関の靴を置く所と、その奥も全部土間になっているんですね。ここまで土間が広がっているのって、なかなか僕は見たことがないです

大森さん

全部土間です。珍しいですよね

玄関と段差で隔てながらも続く土間

初谷

どういう意図で、こういう感じになったんですか?

大森さん

デザインされた螺旋階段って存在感があるので、玄関ホールって考え方よりも、ギャラリーっぽく見せたかったんです。オブジェなどを置いてもいいと思いますし

初谷

螺旋階段がすごいですね!

見た目のかっこ良さだけでなく、面積も計算された螺旋階段

大森さん

螺旋階段の良いところは意匠性がぐっと上がるっていうのと、最小面積で階段が設置できるところです。
このモデルハウスのコンセプトになっていますが「等身大でかっこいい家」。コンパクトに収めたかったので、螺旋階段を採用しました

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