キッチンを中心にした家事動線がスムーズなお家
もし家編集部
じゃあ続いて、事例を見せていただきながら女性目線の家づくりについてお聞きしたいと思います。こちらの間取りですね、これはお客様の家ですか?
守屋さん
そうですね。3年ほど前に建てさせていただいた家でして、この時は奥様が第2子を妊娠中で、今4人家族で過ごされているお家なんですが、ここは旦那さんがそれこそ女性目線を持った旦那さんで
もし家編集部
旦那さんが?
守屋さん
そうなんです。キッチンを中心にした家を作ってくださいっていうことを旦那さんから言われたっていう、割と珍しいパターンかもしれないですね。なので、オープンな広いキッチンをまずどんと据えて、そこから家族がくつろいでいる様子とかが全部見渡せるような、そういう家にして欲しいっていうのが希望でスタートしています
もし家編集部
間取り見る限り、横幅の距離がものすごい長いですね
守屋さん
長いですね。これ横幅が11メートルぐらいあるので、東西に長い敷地ということになります。その長さを生かして、リビング、ダイニング、キッチンというのを東西に配置をしてあります。夫婦でお料理をしたいということなので、キッチン周りがまず広いということと、パントリーを横に。食品庫って言われるやつですね
もし家編集部
パントリーは食品庫
守屋さん
そうですね、食品庫です。ご実家からもらってきたお野菜とか、あと買いだめしているビール類とか、そういうのをここに収めるということで。1畳半ですけど、パントリーがあるだけですごく片付くということは言えると思います
もし家編集部
じゃあイメージとしては、キッチンでお二人で立って料理することも想定されているわけですね
守屋さん
そうです。ちょっとした横移動でパントリーとも行き来ができるという、料理動線をまとめているっていう感じです。さらに、横にお庭があるんですが、ここでバーベキューをしたいっていう時は、キッチン側に勝手口があるので、ここから外に持っていって、また洗ってとか
もし家編集部
冷蔵庫にあるものとかも、勝手口から取りに行きやすくなっているという事ですね
守屋さん
そうですね。それともう一つは、ご夫婦共働きなので、どうしても時間短縮したいっていうのは本当に皆さん切願されることなので、物干し収納動線っていうのをまとめてあります
もし家編集部
物干し収納動線?
守屋さん
普通だとお風呂から出たところが洗面脱衣所になっていると思うんですけど、ここはまず脱衣だけのスペースにして、その横に洗面所があって収納もできますし、あと物干しもできるっていう3畳ぐらいの広いスペースがあります。
さらにもう一つ隣がウッドデッキなんですが、屋根がついているインナーデッキみたいなところで、そこで干していただくこともできるという、縦動線だけで完結していくという場所を設けています
もし家編集部
これが実際の建物の写真ですね
守屋さん
はい。戸で仕切ってある右側が脱衣場ですね。写っていないですけど手前に洗濯機があって、普段家の中で着る服なんかは直接脱衣所にかけたり、しまったりできるようになっています。
そして奥側が洗面所ですね。戸で隠れていますけど右端に洗面化粧台、その向こう側の棚に衣類を収納できます。天井には昇降式の物干しが二つあります
もし家編集部
脱衣だけの部屋って、僕あんまり見たことないような気がしますね。珍しいですよね
守屋さん
そうですよね。敷地とか建物に少し余裕があれば、こうやって分けるのもありかなと思っていて。例えばお父さんがお風呂に入っている時に、高校生になった女の子が脱衣所で化粧するとか、嫌じゃないですか(笑)お互いに
もし家編集部
いいですね、これは。さらに洗面所の向こう側には物干しデッキがあるんですね
守屋さん
そうです。すぐ外に勝手口みたいになっていて、そこを出るとまた3畳分の物干しデッキがあります。多少の雨風はしのげるという場所ですね
もし家編集部
同時に必要な時もあるんですけど、別々で必要な時もあるものなんですね。脱衣と洗面という
守屋さん
そうですね。子どもさんが小さい時は何にも思わないと思うんですけど、まあ15、6とかに娘がなってきたら、ちょっと嫌かなっていうのは多分ありますね。
なので、ちょっと分けておくと、2、3人同時にいろんなこともできるので
もし家編集部
こう見るとすごく広いですね。洗面脱衣所ということで見ると
守屋さん
広いですね。5畳あります。これだけあればパッとしまって取れるっていう動作も早いので、いいかなと思いますよね
次ページは実例「将来を見通した平屋の家」