全部屋に行きやすい将来を見通したお家
もし家編集部
次のお家ですけど、平屋ですか
守屋さん
平屋で、夫婦お二人暮らしのお家ですね。まだ若いですけれど、将来の老後のことも考えた暮らしということをテーマにしています。なので少し寝室は広めの7帖で、寝室からくるっと回遊動線になっています。将来的なことを思うとトイレは近い方がいいですし、洗面脱衣なんかも近い方がいいです
もし家編集部
そうですね
守屋さん
それとクローゼットもすぐ隣接をしていて、これの良いところは洗面とクローゼットの行き来もできる。洗濯物をクローゼットの先にある物干しスペースに干して、そのままクローゼットにしまうっていう、短い動線でこしらえています
もし家編集部
すごい!全部がくっついているんですね
守屋さん
くっついていて、しかもどちら側からも回れるっていう感じですね。
左奥にちょこっと見えているのが物干しで、非常に日当たりのいいところなので、日の光でもだいぶ乾きます。あとはこれ見ていただいた通り、掃き出し窓って言って外に出られる窓なので、外出されている時に開けっ放しっていうわけにはいかないんですが、サンルーム的な感じでも使えます。あと湿度を感知する換気扇を一つ付けているんですね
もし家編集部
そんなものもあるんですね
守屋さん
あります。自分で湿度を何%って設定できるので、例えば60%以上になったら回る。で、60%未満になったら止まるっていう、そういうものが、そんなに高い値段ではないので一つここに付けさせていただいて、湿気対策もそれでできるということになっています
もし家編集部
なるほど、それは便利そうですね!
ウォークインクローゼットに扉が二つあるっていうのは結構珍しいんですかね。洗面所側が開いていないケースが多いような気がします
守屋さん
そうなんですよ。弊社の場合は、ドアより基本的に引き戸を多用しているんですね。
一年中、全部の部屋が割と温度差がないお家を目指しているので、お客さんが来ない時は全部開けておいていただいて、クルクル回っていただきやすい動線になっています
もし家編集部
なるほど。僕が家を考える時に言われたり、考えたりしていたのは、壁面が減ってドアが増えると、収納スペースが極端に減ってしまうから、どうしようかなと考えていたんですよ。要は壁が使えなくなっちゃうこととか。その対応策ってあるのでしょうか?
守屋さん
ありますね。例えばここの洗面脱衣もなんですけど、二方向に出入口があって、しかももう一方は室内窓と言って、南北に風を通そうということで室内に窓を作っています。
開けると寝室に繋がっているんです
もし家編集部
開口だらけですね!
守屋さん
そうですね。壁面がおっしゃるようにないです。浴室の入口もありますから、開口が4つありますもんね。なので、こういうところでは今回みたいに横にクローゼットを設けるか、クローゼットを設けられない場合は、壁面にニッチと言って、ちょっと窪ませた部分にタオルとか下着類なんかを並べるように、っていう工夫をしていますね
もし家編集部
確かに言われる通り、壁面に収納とかはないんですけど、その奥側にあるクローゼットでそれは解消できると。近くにまとまった収納があれば問題ないということですね。いろんなところに収納を取ろうとすると、結構スペース貧乏になっちゃう
守屋さん
そうですね、スペース貧乏(笑)。すぐ隣にまとまった収納を作るっていうのがいいのかもしれないですね。クローゼットは割と広く、3.5畳ぐらいあります
もし家編集部
よくわかりました!ありがとうございます
守屋さん
あと家事動線は、この場合は夫婦二人ということなので、すぐお料理を出して、すぐしまえるっていう方がいいかな、ということで、キッチンのすぐ横にダイニングテーブルを置いて、食事が終わったら二人でゆっくりするっていう風にゾーニング分けをしています
もし家編集部
キッチンにくっついているわけではなくて、ダイニングテーブルを置いているんですね
守屋さん
そうですね。近くに置いているっていう感じですね。このパターンは結構今の子育て世代の方でも希望される方がいて、奥さんの移動が少ないので、こういうのがいいかなという話になってます
もし家編集部
最近僕もよく見る気がします。ポポラート型みたいな言い方をするんですかね。そういうのを希望している人が多いっていうのは聞いたことがあります。とにかくこの家は移動がすごく少なくて済むように作られていますね
守屋さん
パントリーもキッチンの横についていまして、奥さんが玄関から帰ってきていっぱい荷物があるってなったら、パントリーにまず入っていただいて、ここからキッチンにもすぐ行けると、そういう動線になっています。
自分たちのプライベートな空間と、パブリックな要素もあるところと、あと料理をするところっていう風にゾーンを分けて作りました
もし家編集部
これはすごくいいですね!
間取りの作りとしてはシンプルに見えるんですけど、その分すごく考えられていて、ここに行き着くまでに結構いろんなことを考えられたのかなという風に感じますね
守屋さん
はい、そうですね。眺めがすごくいいところなので、外を見ながらお料理できる間取りになっています
もし家編集部
すごく気持ちの良い雰囲気の空間ですね
守屋さん
そうですね。LDKは18畳ですね
もし家編集部
18畳!?かなり広いですね
守屋さん
そうですね。平屋なので、こちらのリビングの天井はちょっと上げているので、少し開放感も出ているかなと思います。
後編では、『和モダン』と一言で言ってもどんなものを言うの?そんな疑問を事例写真を用いてわかりやすく説明していただきます!後編は >>こちらからご覧いただけます
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