和モダンの2番目、3番目のポイントとは?
もし家編集部
色と柄と、あともう1つはなんですか?
守屋さん
それがね、色と柄が1つ目なんですね(笑)
2つ目が素材ですね。素材は皆さんよく見たことがあると思いますけど、畳だったり和紙だったり、塗り壁、瓦とか、そういう素材ですよね。畳も最近は、縁(へり)がない畳もありますしね。イ草じゃないのもありますし。そういうのを適材適所に入れていくと、すごく和風にはならないけど、なんとなく落ち着く感じになるかなと思っています
もし家編集部
なるほど。確かに縁のない畳は一瞬、いわゆる和室に見えない。何が違うのか一瞬わからないぐらいですね
守屋さん
そうですね。溶け込みますよね
もし家編集部
雰囲気的にはすごくシンプルで。なるほど。これで2つ目ですね。そして3つ目は?
守屋さん
3つ目はデザイン的なことで言うと、シンプルな直線とか曲線を使おうって思っていて。例えば格子戸とかが、うちでは結構定番なんですけど。あと丸が好きな方は円窓を壁につけたりとか、決して威圧感のある太い木とかじゃなくて、細い感じで繊細な感じで入れていくっていう、それが和モダンになっていくかなと個人的に思っています
もし家編集部
今お聞きした条件を全部入れると、めちゃめちゃ和モダンですね。雰囲気の演出っていう意味で。ただこれが結構、会社によっては曖昧で、担当者の好みだけで和じゃないか、みたいなことが決められているケースが多いですよね
守屋さん
ありますね。それかやりすぎて、外国の方が好きなジャパニーズモダンみたいなのもあったり
もし家編集部
インバウンド向けな(笑)
守屋さん
そういうのもありますね。どの程度入れたいかっていうのをお客様にお聞きして、あっさりしたかったらちょっとだけ素材を入れるっていうのもありだし、これじゃ物足りないっていう時は、さっき言った3つを全部入れる時もあります
もし家編集部
最後に言われていた格子とか円窓とか入れると、かなり全体的に和テイストに寄りますよね
守屋さん
なりますね。なので、すごく大きいものとかっていうのは、隠せたり出せたりするといいのかなと思っています。例えば若い時は「和ってあんまり」と思ったり、旦那さんは好きだけど奥さんはちょっとって思っていたりするので。
例えば窓だったら普段はロールスクリーンしておいてもらって、夜になったら横からささっと格子が出てきたりとか、そういう風に遊んでいただけるといいかなと
もし家編集部
シチュエーションによって変えられたりすると、もっと楽しめる。それはいいアイデアですね
守屋さん
そう思いますね
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