豊かな生活を実現する上質な和風の家|施主邸ルームツアー(前編)

来客時でも家族でも愉しめる、囲炉裏のある空間

もし家編集部

そして、これが囲炉裏の部屋なんですね。
囲炉裏っていくつか種類があるんですかね?上から吊るタイプとこのタイプと

Yさん

はい。土間で使う囲炉裏、それこそ上から吊る囲炉裏、こういう風に座で使う囲炉裏と、いろんな囲炉裏があるんです。最初はここまでを玄関とつなげて土間で仕上げて土間で使う囲炉裏にするのか、板場にしてこの囲炉裏にするのかっていうことでなんば建築工房さんと相当すったもんだして。何度もやり合った結果、こうなりました

もし家編集部

冬場になったら、ここでちょっと炙ってお食事するとか、そういうこともされるように?

Yさん

はい、お友達が来ても使えますし、家族でっていうときでも使えるし、子供なんかもそれこそマシュマロ焼いてあげたらとても喜ぶし

もし家編集部

上のところには換気用の窓がちゃんとついてるんですね

Yさん

そうですね。排気の窓と、念のために一酸化炭素中毒にならないようCO警報器っていうものも一応つけてるんですけど

もし家編集部

そういうのも考えておいた方がいいわけですね。なるほど!
この部屋の板張りっていうのは、板の張り方が玄関と同じ感じですかね?

Yさん

いえ、玄関と同じじゃないはずなんですよ。ちょっと違うんです。これは「朝鮮張り」っていうらしいんですね。普通の張り方よりとても難しい細工なんですって

もし家編集部

一本通して、並べていく感じの張り方なんですかね。珍しいですよね、こういう張り方って

傾斜のある天井が個性的な、開放感あふれるLDK

もし家編集部

こちらがリビング。テレビがある部屋なんでここで家族団らんという感じなんだろうなと思うんですけども、大体みなさんおられるところってどのあたりですか?

Yさん

みんなだいたいここですね

もし家編集部

ここはすごく大人っぽい空間な感じがするんですけど、この光の入る感じとかも、結構ご要望はされたんですか?
結構間接照明とかが多めな感じで

Yさん

いえ、光の感じはコーディネーターの方にお任せしっぱなしではありましたかね。
家を蛍光灯で明るく明るくっていうのはやめにしようねっていうことだったんで、電球色で仕上げたいっていうのは言ってましたけどね

もし家編集部

テレビの後ろも塗り壁ですよね。あれもすごく模様が出ていてかっこいいですね。
右の方のダイニングに来ると、今度は中庭がざっと見える感じになってくる。こだわったキッチンがあって、こだわった中庭があるっていう。一番ここが重要なところの一つなのかなと思うんですけど、ここからの眺望ってもともとイメージしていた通りですか?

Yさん

一つではありますね。一番重要なのは、ここからじゃなく囲炉裏からです、やっぱり。一番はやっぱり囲炉裏の方がこだわってる。だからここから中庭見た目っていうのは、それこそなんばさんが連れてきてくださったお庭をしてくださる人がすごくいい方で、ここにはこんな木を植えよう、こんな苔をしようっていうのも色々とご相談してやってくださったんで、比較的思い通りですね

もし家編集部

キッチンのこの色味、この雰囲気に合わせて全体の雰囲気も決まったぐらいの感じだったりするんでしょうか?

Yさん

そんなにキッチン先にありきではなくて。キッチンはこれにしたいっていうのは間違いなくあったんだけど、別にこの素材で違う色でも良かったし。決してキッチンありきではなくて、家ありきではあった

もし家編集部

やっぱりガスコンロなんですね!IHではなく

Yさん

とにかくやっぱり火を使いたい、家の中で安心に安全に火を使える世の中なのに、火を使わない選択肢はないなって思って。家の中で火を使える豊かさっていうのを感じたいという風に思います

もし家編集部

囲炉裏もですし。やっぱり料理にこだわられる方っていうのは火の方がいいって言われる方もすごくたくさんいらっしゃいますね

もし家編集部

キッチン側からリビング、ダイニングを見渡すと傾斜のある天井のところがすごくいい雰囲気ですね。キッチンから庭、囲炉裏側もガラス越しで見えますし、一通り見えるんですね。だからL字になっているとはいえ、そういうのをあんまり感じさせないですね

Yさん

そうそう。子供が全部どこで何してるか目に入るし、玄関から入ってきた人も一応玄関開け閉めがわかりますからね