豊かな生活を実現する上質な和風の家|施主邸ルームツアー(前編)

今回、もし家編集部がルームツアーに訪れたのは、和の風情が閑静な住宅街でひときわ存在感を醸し出す、2018年竣工・木造折板葺2階建てのYさん邸。囲炉裏のある客間・建物内に光を採り込む中庭・L字型の住空間・本格的な和室など、こだわりが満載で見応えたっぷりの一邸です。動画と記事でぜひご覧ください!

取材日:2021年8月2日

Yさん

【今回の施主さん】
「木を使った家で火を使って住む」という理想の生活を、なんば建築工房さんと出会った事で実現できました。そんな我が家を、ぜひご覧ください。

※当取材は感染症予防対策をした上で行なっております。

本格的な引き戸や丸窓、大和塀など趣のある外観

もし家編集部

本日はよろしくお願いします!
早速ですが、外観でこだわったのは特にどういったところでしょう?この塀とかも結構変わった感じですよね

Yさん

これは私のこだわりではないんだけど(笑)、なんばさんからのご提案で。
これは大和塀っていう、外からは中が見えないようにして、だけど外から中へ風が通るようになっています。
たがい違いになってるんですね

もし家編集部

斜めに風や空気が通っていく感じですね。中庭には風がなるべく通るようになっていると

Yさん

私がこだわったのは、屋根の勾配をとにかく緩やかな角度にしてほしいと。屋根をとにかく低く見せたいっていうのはこだわって、それはお願いをしました

もし家編集部

たしかに緩やかで、頂点が片側にある感じになってますね

Yさん

そうですね。これ、本当はもっと緩やかにできるかなって言ったんだけど、建築の基準上ギリギリまでやってくださったみたいで

もし家編集部

こちらは玄関の方なんですけども、丸い窓に対してこの格子もなかなか変わった。なんばさんの施工事例で同じような格子があったということは聞いたことありますけど

Yさん

そうですね。なんば建築工房さんの建築事例を見ているときに、ある方の家でこういう格子を飾りで玄関につけてらっしゃるところがあったんですけど、それをいいなと思って。最初は丸窓だけを提案されたんだけど、せっかくだったらこの丸窓に格子をつけて、夜に中の光で丸く格子が透けて漏れてくるっていう雰囲気が良いなということで、していただいたんですね

もし家編集部

なるほど!非常にかっこいいし、アールになってるのがまたいいですね

Yさん

そうですね。経年変化が美しく出るのは松だからっていう風に言われて。最初違う木で作ろうとしてくださっていたのを監督さんが松にしてくださったと言っていましたね

もし家編集部

味が出やすい木ということで、松を選んでいただいたと。
玄関もこう、和の家っていう感じしますね。和だから絶対引き戸って決められていた?

Yさん

引き戸はもう最初から決めていましたね

季節を感じられる、情緒感のある玄関

もし家編集部

玄関の中ですが、やっぱり先ほどの丸窓のところが透けて見えるのすごくかっこいいですね。玄関はこだわったところってどんなところでしょうか

Yさん

玄関はね、これもなんばさんのこだわりなんだけど、網代(あじろ)か葦簀(よしず)の天井にしてほしいっていう話で、葦簀にしてくださっていて。やっぱり玄関に仕事を感じたいっていうことで、洗い出しに仕上げてくださっていますね

もし家編集部

これがまたね、和っぽい洗い出しでいいですよね

Yさん

丸窓の横には、漆喰塗ってあります

正田社長

そうなんですよ。こっちは土佐和紙で、和紙なんですよ

もし家編集部

和紙に漆喰に塗り壁。玄関だけでも3種類の壁が!

正田社長

玄関となったら、昔の家にはちょっと飾りのスペースがあった。玄関って毎朝出て行くのと帰るのと1日2回はとおるので、季節感を感じるとかそういう部分ですから。飾りのスペースは必ず玄関にはあった方がいいと、半強制的にこんな感じですね(笑)

もし家編集部

郵便受けもね、造作でかっこいいですね!こういうのが既製品じゃないところが、こだわられている感じですかね

Yさん

あとは玄関入ってすぐに手洗いをつけて、子供が帰ってきたときにすぐ手が洗えるようにっていうことで、これは妻からの要望でつけました。あとせっかくだから、お客さん来たときに家の奥の方まで入らないでもトイレを使っていただけるようにということでトイレのスペース作っています