【なんば建築工房】和のもつ奥深さ、木のやさしさを15年の経年変化で体感する「家族が集う家」 | 前編

オシャレな和室と家族の風景

ささみー

普段ここでは、どういう過し方をするんですか?

正田さん

ここはうちの兄貴が正月に帰ってきたときに泊まる部屋って感じですね。普段は洗濯物をここにバサッと出して奥さんと子供が一緒に畳んでいます

ささみー

帰ってきてすぐ子供達は2階に上がるとかじゃなくて、和室で一休みとかされるんですか?

正田さん

結構うち自由な感じの家なんでね。
下で遊んだり上で遊んだりとか、上もあとで見てもらったら分かるんですけどプレイルームになってるんです

ささみー

プレイルーム?

正田さん

ファミリールームっていうかな。
勉強したり遊んだりとか、あと台所のところとかリビングとか、それぞれが好きなときに好きな時間に遊んでいるっていう感じです

ささみー

部屋以外に自分の居場所、過ごせる場所があるみたいな感じですか?

正田さん

そんな感じですね。和室も普段から開けっ放しにしているかっていうと、そうではなくて。寒い時期とか暑い時期とかはエアコンとかあるんで、障子の三つ扉で閉められるようにしています

ささみー

あるかないかですごい開放感が全然違う!

正田さん

季節のいいときは開けて使うし、寒いときは閉めてとか

正田さん

あともうここは和室、和室っていう雰囲気にしないっていう感じでね。ふすまじゃなくて、表面の素材が木のチップを砕いたようになってて。触ってもらったら分かります

ささみー

わぁ、本当だ

正田さん

中にはお客さん用のお布団とか入れてます。ちょうどこれで4畳半です

リラックスタイムは本物の薪ストーブ

ささみー

それ本当の火ですか?

正田さん

火です。さっき火を入れたばっかりの薪ストーブ

ささみー

管理とか大変じゃないんですか?守りをするのが

正田さん

管理はそれほど。でも火が起こるまでちょっと時間かかるから、毎日は焚いてないんですよ。休みの日とか、家にいる時間が長いときにね。ちなみに薪はうちの会社で切った丸太とかの残骸です

ささみー

そうですよね。工務店とかのお仕事だと手に入りますけど、普通に一般の家庭とかだったら買ってこないといけなかったりするんですかね。薪とかって

正田さん

そうです。好きな人は山まで行って切ってくるんですよ

ささみー

ここで燃やしても壁とか黒くならないようになってるんですね

正田さん

そうですね。薪ストーブは結構気密するんで、全然大丈夫です。火つけたまま朝まで寝ても大丈夫ですよ

ささみー

そうなんですね!
憧れるけどでも実際、維持したりとか掃除したりとかって大変なんだろうと思ってました

正田さん

このあったかさの質が違うって感じ。エアコンも使ってるんですけども、エアコンは空気あっためるんですけども、薪ストーブは輻射熱であったかくなるのでね

ささみー

すぐに暖まらないけど、暖まり始めたらすごい暖かいということですね

正田さん

家の中でもキャンプファイヤーしてるようなもので。夜子どもが寝静まった頃にちょっとテレビ観ながらこれついてるっていうのもいいですよ。もう一人でぼーっと。火を見るとやっぱり人間って落ち着くのかな(笑)

ささみー

おしゃれ!大人の時間の過ごし方ですよね。時間に余裕がないとなかなかできないですね・・・

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