【近藤建設興業】陽射しの差し込む、総社の高気密・高断熱の家 | 前編

高気密・高断熱性能で一年中快適な暮らしを実現した総社市にお住まいのHさん邸を訪問したのは、もりちゃんとえり。Hさんと同席いただいた近藤建設興業の近藤社長のお二人が、快適な住空間を実現した経緯や秘訣を、たっぷりと語ってくれました。その前編をお楽しみください!

後編は >> こちらからご覧になれます

【今回の訪問者】

もりちゃん

もりちゃんです。前回、近藤建設興業さんのOB邸見学をした「もし家メンバー」のつっちゃんの話を聞き、寒くない家を是非体感してみたいと思い参加しました!

えり

えりです。建房さんの見学に続き2回目の参加となります。今回も楽しみにしてきました!

Hさん

はじめまして、Hと申します。近藤建設興業さんと練りに練って実現した我が家をご案内します。何か質問があったらどんどん聞いてください。よろしくお願いします

※本記事ページでは、読者の皆さんへ見学に訪れた感覚をできる限りそのままお伝えしたいと考えており、会話の内容はほぼ加筆修正せず書き起こし、写真もなるべく加工せず用いています。皆さんもぜひお友達と一緒に訪れた気持ちでお楽しみください。また、掲載の間取りは簡易図となり、実際とは異なります。

家は南に向いている方が涼しい

もりちゃん、えり

今日はよろしくお願いします

近藤さん

近藤建設興業の近藤です。よろしくお願いします。ではまず僕の方からちょっと説明いたしますね。この家の特徴なんですが、向きがちょっと他の家と違っているんですよ

もりちゃん

そうですね、ちょっと斜めというか?

近藤さん

なぜかというと、家っていうのは太陽に向いていた方が当然快適に過ごせます。地域によったら、このように道に面して家を建てられる習慣があります。でも道に面している家は太陽に向かっているわけではないので、我々はなるべく太陽に向かって家を建てるように配置するのがまず最初の基本的な考え方なんです

もりちゃん

だからなんですね

近藤さん

はい。あまりにも向きを変えちゃうと違和感が出るので、なるべく太陽に向けて。確かに真南には向いていないんですけど、なるべく太陽の方を向いて違和感なく建てるというのが基本的な考えです。それが非常に特徴的な配置がよくわかると。これがまず第一の特徴です。家は建てる向きで決まります。なので変な向きに建てると終わりなんです、どんなに良い家を作っても。だから家の配置はすごく気を付けて建てていただきたいと思っています

もりちゃん

「配置」ですか

近藤さん

そうなんです。あとはそうですね、外のデザインは色々好みがあると思うので、デザインの方は当然オーナーさんの意向で作られていますので、後ほどHさんに聞いてみてくださいね

えり

はい

近藤さん

この家はセンターコート(中庭)という事で、キッチンを家の真ん中に置いて、庭を見ながら暮らすというプランです。外から見えないように木を使ってちょっと隠して、屋外のエクステリアにも少々木は使っています

もりちゃん

家の向きって、言われてみないとそんなに気にならないものですね

近藤さん

ただ、昔の慣習とか道とか、あとは土地区画の形によって、家はどうしても敷地に合わせて建ててしまう癖があるんですね。その点は非常に勿体無いとは思います

もりちゃん

そうですね。なんとなく家って道路に平行で、みたいなイメージがあったんですけど

近藤さん

だから、この家は思い切った配置だと思います。でも、それによってすごい恩恵がありますから。中に入ってみてくださいね

Hさん

実際に住んでいても、向きに関して何も違和感はないですね

もりちゃん

そうなんですね。言われて初めて「斜めなんだな」っていう感じで。お話を聞いていたらそうした方が本当に太陽の光を受けることができるんだなっていうのがわかって、納得な感じです

近藤さん

専門的な話になるんですけど、当然太陽に向けて家を建てると、冬は日射が良いんですよ。だから陽射しも良くなるし気持ち良いじゃないですか。逆に夏は涼しくなるんですよ

もりちゃん

涼しいんですか?

近藤さん

南に向いている方が涼しいんです。夏は日照時間が長くて、東と西っていうのは太陽が低く上がってきますから。夏っていうのは裏からも太陽が上がってきているんですよね、実はね。だからそれに反して南に上がっていかないように家を建てると、夏は暑くないです。それはデータ的に一番合っています。「方位係数」っていうのがあるんですよ。方位によって太陽の日射計数が決まっています。だから南に向かないと夏が不利になって、冬にも不利になるんですよ。南に向くと、夏も冬も両方有利になる。不思議に思うかもしれないですけど、それは自然の摂理なんです

もりちゃん

夏は暑そうな感じがしたんですけどそうじゃなくて逆なんですね!?

近藤さん

真南に向くと太陽って高くなっているのでほとんど入ってこなくなるんですよ、軒があるとね

もりちゃん

軒なんですね

近藤さん

そうじゃないと横から入ってくるんですよ。しかも朝と夕方、両方入ってきますから。暑くなります

もりちゃん

外の窓のところには庇(ひさし)がやっぱり付いているんですけれども、こういうのも考慮しているんですか?

近藤さん

もちろんです。庇は大なり小なり必要なんですよ

もりちゃん、えり

ありがとうございます。では中にお邪魔いたします

家を1つの部屋と考えてエアコン1台で暖める

Hさん

一応キレイにはしましたので(笑)。楽しむだけ楽しんでいってください

もりちゃん

わ、すごい!入ってすぐにキッチンが!

えり

広いですね!

Hさん

汚いですけど(笑)

えり

いえいえ(笑)! 家の中、暖かいですね

Hさん

はい。来られる前にエアコンをつけておいたので

もりちゃん

1Fにある1台だけでこんなに暖かいんですか?

Hさん

はい。2Fにもありますが付けてないです

えり

暖かい!

近藤さん

今よく24時間連続冷暖房、全館冷暖房っていうのがちょいちょい出ていますけど、日本人って昔から個室の間接冷暖房っていうのが習慣になっていまして。要は常に全部エアコンがあって、付けたり切ったり付けたり切ったり

もりちゃん

そうですね

近藤さん

どっちが得かというと、当然使わない部屋を暖めたり冷やしたりする必要はないので、当然個室の間接冷暖房の方が有利なんですね。でもそれだったらエアコンがいっぱいいるじゃないですか。だからそこを断熱性能を高めて、家を1つの部屋と考えてエアコン1台で暖める方法っていうのが我々の考え方なんです。
だから機械はとにかく少なくして。全館間接冷暖房っていう感じですね。そういうことが可能になります

もりちゃん

でもドアとか仕切られると、エアコンって風で流れるので…

近藤さん

そうですね。だから開けて使います

もりちゃん

開けて使う? ドアをですか?

近藤さん

はい。そして日中は当然、陽射しが入りますからエアコンがいらないんですよ

もりちゃん

なるほど! そうなんですね

次ページは「近藤建設興業を選んだ決め手と、家づくりの理想」