【木の城いちばん】木の香りと温もりが心地いい、自然素材の魅力たっぷりの家 | vol.6 外装材と耐震編

【今回の訪問者】

もりちゃん

こんにちは!もりちゃんです。今回も主人とお邪魔しました。
コミュニティに参加して色々なお家を見学させていただいたり、同じようにマイホームを考えられている皆さんと意見交換、アドバイスいただきながら楽しく家作りの勉強を出来たらと思い参加しています。よろしくお願いします!

やまちゃん

やまちゃんです。現在、主人と2人で賃貸アパートに住んでいます。『高い家賃を払うなら、家のローンにお金を回したい』という思いから家を建てたいと思い始めました。今は土地探し+信頼できる工務店を探しているところです。自分たちがどんな家に住みたいのか勉強できたらと思います。よろしくお願いします!

Kさん

この家の主のKです。スキップフロアの楽しい間取りと素材の良さが見所です。満足のいく家づくりができた経験と自慢の住まいをぜひ聞いて、見ていただければと思います。

もりちゃんとご主人、そしてやまちゃんの2組が訪れたのは、天然木をふんだんに使用した、目線の高さが変わる楽しいスキップフロアのお家。施工は、その名のとおり木に自信あり!の木の城いちばん。最終第6回では、家の印象を決める外壁や屋根材について、そして耐震のことなど最後まで盛りだくさん!お楽しみください!

【木の城いちばん】

木の香りと温もりが心地いい、自然素材の魅力たっぷりの家

見せる収納が素敵なカフェスタイルのダイニングキッチン
どれ見ても「かわいい~!」キッチン雑貨たち
解放感抜群な中二階のリビングスペース

家の印象を決める外装材

もりちゃん

屋根は瓦なんですか?

Kさん

そうですね・・・瓦でしたね?(笑)

城市さん

はい(笑)。標準が瓦なんです

Kさん

選べるんですけど、瓦にさせてもらいましたね。長い目で見て

城市さん

瓦も種類がいっぱいありますよね。平板っていう平らなものから、洋瓦って言っていろんな色が入っているものとか

もりちゃん

あぁ、ちょっとまだらな感じの

城市さん

そうそう。あれも標準でいけますし、和形っていう昔ながらの和風の瓦も標準でいけますし

もりちゃん

瓦って重たいから地震の時にちょっと不利だって聞いたんですけど、そんなことはないですか?

城市さん

昔の建築基準で建ってる瓦の家はそうです。
今の家は瓦で建てる場合も同じ条件で保つような、要は強度がないと建てれないんです。わかりやすく言うと、瓦で建てるには強い家にしないと建てれません、軽い屋根の家にする場合はもうちょっと強度弱くしても良いですよっていうのが基準なんです

やまちゃん

へぇ、そうなんですね!

城市さん

耐震等級っていうのもそうですけど、同じ等級3の家だったら当然瓦の家のほうがものすごくゴツくなっているはずなんです。築30年40年の家は当然そんな基準の元で建ててないんで、軽い屋根にしたほうが当然耐震上がるよってことです。
今は瓦の家は強い家にしています

もりちゃん

それは柱の数が変わるとかですか?

城市さん

耐力壁って言って、筋交いとか面材があるんですけど、あれで数値が出るんです。その数値が、瓦の場合はより多い数値を求められる。瓦じゃない軽い屋根材の場合は、瓦が数値30でも24っていう耐力壁でいいですよとか。なので瓦のほうがより耐力壁をいっぱい作った構造にしないといけないていうのは、もともと基準法で定められてますんで

もりちゃん

じゃあ、瓦だから不利になるっていうのは違うってことですね

城市さん

それはデタラメな噂ですね(笑)。
古い家の人だったらわかりますよ。昔の基準の家で、瓦が重たいから軽いものにしなさいっていうのは間違いないです、はい

もりちゃん

ずれたりもないんですか?
かなり前に友達で、地震の時に瓦がずれて落ちたっていう子がいて・・・

城市さん

ええ、ありますね

もりちゃん

施工の問題なのかちょっとわからないんですけど

城市さん

今でもそうなんですけど、瓦って1枚1枚留めてないんですよ、釘で。
昔なんかは1回留めたら引っ掛けて、ものすごい距離あけてまた留めて・・・なんです。
木の城いちばんではガイドライン工法って言って、ちゃんとした施工方法をとってますんで、1枚1枚全部釘で留めていってますので、落ちるっていうことはないですね

もりちゃん

昔は全部留めなくて良かったんですか?

城市さん

今でも留めなくても良いんですよ。1枚1枚留めなくて良いんですが、当然大きな揺れとか何かがあって、引っかけてるのが外れたら留めてないところが落ちたりする可能性はあります。別にそれが悪いわけでは決してないんです。昔の家は留めてないのがほとんどなんで、落ちる可能性は非常に高い。
あ、Kさん家は全部1枚1枚留めてますんで(笑)

Kさん

あ、はい(笑)
でも、もちろん僕らも同じでした。やっぱり地震とか災害があるからすごく心配して。でも話聞いたら意外にコスト的にも瓦のほうが条件的には色々と良いんだなっていうのがわかりましたね

城市さん

それこそ断熱性とかも・・・うちもガルバリウム鋼板は使うので別に批判はできないですけど、ガルバリウムって本当にペラペラなんです、素材は。
要は下地があってガルバリウム鋼板を張るんですが、熱はやっぱりどうしても持ちやすいんです。瓦のほうが厚みもあるし、多少湾曲してますんで下の空気差も取りやすいですし、その間に熱も逃がしやすいんで。だから瓦のほうが熱も中に伝えにくく、遮断性もあります。そもそも陶器の場合は劣化がほとんどないので、基本的にメンテナンスフリーっていうのがいいところですね

もりちゃん

壁は何になりますか?外の壁は

城市さん

外壁はサイディングです

もりちゃん

サイディングなんですね!なんか塗ってあるように見えたので

Kさん

最初はちょっとカフェみたいな、外側はちょっとかわいらしいような感じで、屋根とかもちょっと色味付けてっていうのにしようかなと思っていたんですけど、10年後はそれはちょっと飽きるだろみたいな話になって(笑)。そこはシンプルになったという感じです

城市さん

サイディングにしてはちょっと変わったサイディングですよね、大きさも。ちょっと変わってて

Kさん

レクサスの店舗もこんなんだよねっていう話になって(笑)。レクサスの建物って真っ黒じゃないですか

城市さん

レクサスはKさん家のサイディングを真似してるんですよ(笑)

Kさん

そうそう(笑)

もりちゃん

(笑)

やまちゃん

こちらの家を真似してる(笑)

Kさん

まぁもちろん冗談ですけど(笑)
黒でも良いんじゃないかって最初はね、結構出たんですけど、ネイビー的な感じにしようかって

知っておきたい耐震等級と火災保険

もりちゃん

耐震はやっぱり3なんですね

城市さん

3相当っていう感じです。3っていうのをしっかりとろうとしたら証明書発行しないといけないんで。
「3が欲しい、証明書がいる」っていったら、証明書の発行手数料だけくださいっていう(笑)

もりちゃん

それで測りますっていうことですか?

城市さん

測るっていうか、計算してもらう。
第三者機関が証明書を発行するんで、要は機関に発行してもらうためには手数料取られるんですね。確か7万だったかな?そのお金をいただいたら発行させていただきます。
ただ、なかなかその発行した分を取り戻そうとしたらなかなか取り戻せないので

もりちゃん

火災保険でもやっぱり取り戻せないですかね?
ちょっと割引あるって聞いたんですけど・・・

城市さん

割引ちょっとはありますけど、まあ取り戻すのがどうか・・・。7万までは落ちないですね、3で割っても。一番良いのが奨励準耐火っていうんですけど、それはまあ、木の城いちばんの家に一番合わない(笑)

もりちゃん

あ、そうか。無垢・・・

城市さん

そうなんです。
要は仕上げに木を出しちゃいけないとか、不燃物で全部覆うっていう。それだと火災保険が結構ガッて落ちる

やまちゃん

燃えにくいってことでしょうか?

城市さん

そうなんですよ。
基本的には証明書関係は全部有償でいただかないと出来ない。大体どこもそうだと思います。ただ計算上は耐震等級3でできます。
窓とかものすごく大きいのがほしいって言われることもあるんですけど、それやっちゃうと「構造的に弱くなっちゃうこともあるんで」ってこちら側は一応止めます。それで「いや、やっぱり耐震等級1相当で良いんだうちは」って言われたら、じゃあ・・・ってなりますけど、なかなかそこまで強引に「弱くなってでも」っていう人は、うちではあまりいらっしゃらないですね

無垢材と集成材、選ぶ基準は「信頼度」

もりちゃん

あの・・・無垢材って縮んだり膨らんだりする関係で使いにくいって聞いて。集成材の方が強いしいいんだって・・・、ちょっとすいません。素人なので失礼なことも全部聞くんですけど

城市さん

いやいやもう、聞いていただいてありがとうございます

もりちゃん

実際のところ、それは本当ですかね。どうなんですかね?

城市さん

使いにくいですよ。無垢はさっき言ったように呼吸するんで収縮しますし、なので使いにくいのは当然。生きてるっていう表現ですね。それは間違いないです。
強度も、集成材のほうが強いんです、数値上で言うと。強いです、間違いなく

やまちゃん

そうなんですか・・・

城市さん

ただ、なんでうちも集成材を使わずに無垢材にこだわるかっていうと、集成材っていうのは作った当時が強いっていうだけであって、長い年数経っていくと結局はボンドなんです。今は体に悪い強いボンドが使えなくなってるんで、そのボンドがじゃあ30年40年たっても同じ強度を保っているか。もしくはちょっとでも湿気とか入ってきたら、浸水とかしたら・・・すぐもうバリバリッて剥がれたりとか、ボンドが剥離するんです。だから万が一、そういう水が入ったとか漏れたとかってなったときも、長い目で見て本当にその強度ずっと保てますかっていう信頼度が、集成材にはやっぱりなかなか持てないんです

やまちゃん

最近は想像しなかったような水害も起こってますし可能性としては十分あることですね・・・

城市さん

木の城いちばんでは基本的に岡山県産のヒノキで構造材をすべてやってるんですね、柱は。総ヒノキ柱って言って。
日本全国にある寺社仏閣が築200年300年とかっていうのは基本的には地元のヒノキを使って全部建てられてますんで、そっちのほうがよっぽど信頼度が非常に高いです。やっぱり地元の気候風土に適した地元の柱を使って、ヒノキを使って建てるというのは、虫にも強いのもあるんですですけど、耐久性がしっかり今までの歴史で担保されていると思うので、そっちを信頼してるというか。あとは結局は風合いとかもありますけど

もりちゃん

集成材が使われるようになってまだそんな年数とかって経っていないんですか?

城市さん

そんなに経ってないですね。多分4、50年とかそのくらいじゃないですかね。もしかしたら世界ではもっと早いかもしれないですけど

みんなどうしてる?借り入れ事情

やまちゃん

資金を借りられるときは、ご自身で探されたのか、会社さんも一緒に?
いろんな銀行があるじゃないですか。そういうったところとかはどういうふうにされたのかなって

Kさん

金利がここが良いですよっていうのは大体業者さんから提案してもらって。そういうのに詳しい知人がもう1人いたんで、その人にも相談しながら、長い目で見ながらこの銀行にしようかっていう感じで決めましたね

城市さん

銀行関係は基本的にお客さんでやっていただくってことはよっぽどじゃないとないです

やまちゃん

ですよね。設計も考えながらそこもってなると・・・

城市さん

借入関係は非常にナイーブというか難しくて、例えばお客さんが普通に言って借りるのに、金利が条件良いとか手数料ちょっと安くとかは絶対そんなのないじゃないですか。僕らは銀行と少しでも条件よくなるように戦います(笑)

やまちゃん

借り換えはするんですか?みなさん

城市さん

そうですね、結構してますね。やっぱり今、金利安いので

やまちゃん

返済途中で借り換えってOKなんですか?
ペナルティみたいなものもない?

城市さん

全然OKですよ。ペナルティもないです。そのかわり、他行さんじゃないとダメですけどね

やまちゃん

そうなんですね!
今日は色々お話が聞けて良かったです。お金のことまで細かく教えてくださってありがとうございました。

もりちゃん

そう、ここまでお話ししてもらえることってなかなかないです!
本当に参考になることばかりでした。
ありがとうございました!

Kさん

いやいや、家づくりって大変なことも多いですけど、頑張ってくださいね!

城市さん

わからないことがあればどんどん聞いた方がいいです。住宅会社としても後悔しない家づくりを願っているので

訪問を終えた二人からの感想

もりちゃん

玄関に入って最初に出た言葉は木のい~香りぃ(´∀`*)そして部屋に入ると吹き抜けに梁、そして一本柱!とても開放的でまた木の香りとまた木からの温もりを感じる空間でした。各部屋ごとにそれぞれに床材を変えていること、そしてこれら年数を重ね、焼けてくるとまた木の色があめ色に変化すると聞き、素敵だなぁって思いました。
いつも家族の気配を感じられる家にしたいと言われていた通り、どの部屋にいても家族の気配を感じられる、旦那様の希望のプライベートルームとなっている床下収納も一見孤立した空間!と思いましたが小窓がちゃんと設けられていて空間が繋がっていて、部屋それぞれに工夫を感じました!

やまちゃん

実際に住んでおられる方からお話を伺う事が出来たので、すごく参考になりました。
木の家、香りもよく、住み心地も良さそうで、勉強になりました!!ありがとうございました!

【木の城いちばん】

木の香りと温もりが心地いい、自然素材の魅力たっぷりの家

※本記事ページでは、読者の皆さんへ見学に訪れた感覚をできる限りそのままお伝えしたいと考えており、会話の内容はほぼ加筆修正せず書き起こし、写真もなるべく加工せず用いています。皆さんもぜひお友達と一緒に訪れた気持ちでお楽しみください。また、掲載の間取りは簡易図となり、実際とは異なります。

左からもりちゃん、Kさん、木の城いちばん 城市さん、やまちゃん

「もしも家を建てたなら」では、マイホームの夢を叶えた先輩のお家や、住宅会社・工務店のモデルハウスや完成見学会に訪問して、インタビューをしてくれる皆さまを大募集しています。
お家探しのヒントが見つかるこの訪問・見学に、ぜひお気軽にご参加ください。



HOUSE DATAハウジングデータ

延床面積 105.16㎡(31.81坪)
1F面積 71.21㎡(21.54坪)
2F面積 33.95㎡(10.26坪)
工法 在来軸組工法
家族構成 ご夫婦
竣工年月 2019年8月

COMPANY DATAこの家を建てた工務店・住宅会社

株式会社 木の城いちばん

住所 [本社]倉敷市堀南628-12[MAP]
電話 0120-311-461
時間 9:00~18:00
定休 毎週水曜日