【今回の訪問者】

つっちゃん
こんにちは、つっちゃんです。もし家2回目の訪問です!現在、主人・子ども(1人)と賃貸の戸建てに居住中。今すぐではないけれど、いずれはマイホームが欲しいな。もし家コミュニティに参加して、少しずつ情報収集をしていけたらいいなと思っています♪

Tさん
こんにちは、Tです。一年通して、いつも心地よく暮らせています。ぜひその心地よさを体感してみてください
高気密・高断熱・高耐震性能と自然の力を取り入れたパッシブ設計の住まいで知られる近藤建設興業施工のTさん邸を訪問したつっちゃん。第3回は、ドアを閉めていても家族の気配を感じられ、空調にも配慮した工夫を紹介。 そして近藤建設興業の真骨頂『パッシブ設計』のいろはを教えてもらいます!
【近藤建設興業】
住宅性能とパッシブ設計で健やかな暮らしを叶える家
- Vol.1 座る生活で見えるもの-玄関〜LDK編
- Vol.2 床下の秘密編
- Vol.3 パッシブ設計編 -> 今ここ
- Vol.4 断熱とヒートショック編
- Vol.5 性能と光熱費の関係編
- Vol.6 災害に負けない家づくり編



扉上の開いた空間の役割…『家一軒が一部屋』と考える



つっちゃん
2階のエアコン、この一台しかないって全部の部屋でってことですか?

Tさん
夏は階段上のこのエアコンをつけて、家全体をわあーっと。まあ扇風機でちょっと風送るようにする時もあるけど、こちら一台でいってますね

つっちゃん
すごい…信じられない…

Tさん
冬は1階ダイニング上のエアコンをつけたら家全体で温まって。2階もほのかに

つっちゃん
今ついてないですもんね!全然寒くないですよね

Tさん
だから間違えるんです、洋服を。家の中が温かいから外出ると「あれっ上着がいるくらい寒い!」とか(笑)。住みだしたばかりの頃、子どもも玄関と外で「あ、違う」とか言って。すごいそれは体感しました


つっちゃん
各部屋のドアの上が開いてるのは、エアコンの空気を行き渡らすため?

Tさん
多分そういうことだと思います。1階のリビングもそうなんです、扉の上が開いてて。社長さんに聞いていただいたら正確にわかりますね

つっちゃん
ドアが上まで繋がってないっていうのが斬新!

Tさん
ドアが閉まっててても、みんなの声が聞こえて気配が感じられるんです

つっちゃん
それがいいですよね。もうお子さん中学生とかですかね?

Tさん
はい。もう悪いことはできません(笑)
トイレは開いてないですけど、玄関入ったところも全部、こんな風に開いてます。
畳のところは障子でキチンと閉められるようになってますね


つっちゃん
社長さんに実際に聞いてみようかな(笑)。ドアが天井と繋がってないのは、どんなメリットがありますか?

近藤社長
要は、家って一部屋なんですよ。家一軒が一部屋なんです。音とか臭いとかの問題はありますけど、それが気にならなければ家一軒を一部屋と考えてもらいたい。そうすれば空調も暖房は1階を、冷房は2階を使えば、もう一台分で十分まかなえちゃう。だから家って性能が高ければ高いほど機械設備はいらなくなります。ゼロにはならないですけどね。だから我々の考え方は、なるべく機械に頼らないで自然と共生して、快適だけど省エネな暮らしをしましょうということです。快適さを追求すると機械に寄っちゃうんですよ、どうしても

つっちゃん
そうですよね、床暖房だったりとか

近藤社長
そうなると家自体の器のポテンシャルは低いです。だから家のポテンシャルをとにかく上げる。で、機械をちょっとだけ使う。っていうのが正しい考え方なんですよね。でもその器のポテンシャルを上げるのは、やっぱり技術とか知識をものすごいいるんですよ。だからどこでもできるわけじゃない。できるならみんなやってますからね。
あとは、値段もちょっとだけ高くなる(笑)

つっちゃん
あ、そうなんですね(笑)

近藤社長
オチ的にはそうですね、ちょっと値段も高くなります。でも機械に頼ってないんで、生涯コストで考えると全然安いです。普通の家の半分以下になります

つっちゃん
生涯コストか…。何年ぐらい住むことになるんだろう?

近藤社長
まさにこれから人生100年って言われてますから、おそらく60年ぐらいは使われるはずなんですよ。高齢になって施設に入る選択肢もありますけど、多分その頃って施設満床で入れない時期なんですよ。だから家で快適に生活することによって、健康でいられる。健康でいられると、施設に入らなくてもいい。生涯おうちで過ごすことができる。だから60年っていうのを、うちのワンスパンと考えてるわけです。そのコストを計算して家を造ってますから
い草を使った『本物の畳』を感じて欲しい



つっちゃん
先ほど和室について、普段の中でどう使っているかを少し伺ったんですけど、和室ってある方がいいのかなって

近藤社長
そうですね、ウチは必ず和室ってのは逆提案で、設けることをオススメしてます。例えば、お子さんがちっちゃい時には遊び場になるし、あとは来客があった時に休んでもらう所にもなるでしょうし。あと、なんで最近畳なくなってきちゃったかというと、本当の畳がなくなっちゃってるんですよね。本当の畳を皆さん、触れて体感してないので畳の良さが分からない。今ハウスメーカーさんとかがよく使ってるのは和紙畳

つっちゃん
和紙畳?初めて聞きました

近藤社長
うん。中に断熱材が入ってて表面をポリスチレンで巻いたような畳なんです。カラー畳とかね。それって、匂いも全くないし、手触りも全く良くない。工業製品ですからね。うちではなるべくこの畳にように、い草を使ってるんです。い草を使うことによって香りがあったりとか、触った時の感じとか。そういうのって人間、自然界の一部なんで、五感を刺激するものなんで凄くいいんですよね。当然、住んでる人にもいいし、お子さんを育ててる方なんか特に、子供たちの情操教育にも非常に効果があります。そういう理由もあって、弊社の場合は90%以上は畳の部屋がありますね

つっちゃん
なるほど。
私は以前は2LDKのアパートに住んでて、それこそ和室がなかったんですよ。もうフローリングだけで。で今は、築30年のすっごく古いおウチに住んでて、和室があるんですよ。和室があると、子どももごろーんとしたりとか、こっちも畳の上でくつろぐっていうのがすごくいいなと思ってて。でも正直ネットでこちらのお家を見た時、畳の部分がフローリングだったらもっとお部屋が広く感じるのかな、とか思ったんです。でもやっぱり畳があるといいですね
自然の恵みを利用する『パッシブ』という考え方

つっちゃん
パッシブ設計っていうのは近藤さんのおうちの特徴なんですか?

近藤社長
弊社の一番得意としている、一番の特長なんです。今、パッシブデザインってキーワードが一人歩きしていて流行ってるんですよ。で、意味を分からないで使ってるとこもいっぱいあって

つっちゃん
私も分からないです(笑)

近藤社長
元々パッシブっていう言葉は、アクティブの対義語なんですよ。アクティブっていうとなんとなく分かりませんか?活動的とかね。人間だったら元気がいいアクティブ、機械がいっぱい使うとアクティブ装置とかっていうんですけど、その反対がパッシブになってて。パッシブっていうのはキーワードがいい言葉じゃないんです。動かない訳だから、全面的に自動です。受身、何もしない、動かない。人間だったら寝てばかり、怠慢。みたいに、良い意味ではないんです。

つっちゃん
良い意味ではない言葉を使って表現してるんですか?

近藤社長
よく考えていただいたら分かるんですけど、建物って一旦建てたらもうパッシブなんですよ。もう二度と動けないんですよね、建物って。もう究極のパッシブ形。でもそのパッシブ=動けない建物に対して動くものが、実はあるんですよ

つっちゃん
ん?動くものっていうと…なんだろ?

近藤社長
それはその建物の周りにある自然の恵みのことなんです。動くものって太陽と風しかないですよね。それを上手に取り入れたり、取り入れなかったりするような設計のこと『パッシブ設計』。そのような家をデザインすることを『パッシブデザイン』、という風に呼んでいます。自然の恵みを最大限に利用したり利用しなかったりして、より快適に省エネで過ごそう。そういう思想が大事で、そのように家をデザインすることが大事だということです

つっちゃん
は〜っ!そういう意味だったんですね!

【今回の感想】

つっちゃん
機械に頼りすぎず、自然の恩恵を受けながら暮らすことを第一に考えたパッシブ設計。初めて知ったことでしたが、これからの人の暮らし方にすごくフィットしてるな、と感銘を受けました!
次回(第4回)は、工務店とハウスメーカーの家の作り方・考え方の違いを解説!そして、冬場の悩み・ヒートショックの怖さも詳しく教えてもらいます。 >> 次の記事 >> Vol.4 断熱とヒートショック編
【近藤建設興業】
住宅性能とパッシブ設計で健やかな暮らしを叶える家
- Vol.1 座る生活で見えるもの-玄関〜LDK編
- Vol.2 床下の秘密編
- Vol.3 パッシブ設計編 -> 今ここ
- Vol.4 断熱とヒートショック編
- Vol.5 性能と光熱費の関係編
- Vol.6 災害に負けない家づくり編
※本記事ページでは、読者の皆さんへ見学に訪れた感覚をできる限りそのままお伝えしたいと考えており、会話の内容はほぼ加筆修正せず書き起こし、写真もなるべく加工せず用いています。皆さんもぜひお友達と一緒に訪れた気持ちでお楽しみください。また、掲載の間取りは簡易図となり、実際とは異なります。

「もしも家を建てたなら」では、マイホームの夢を叶えた先輩のお家や、住宅会社・工務店のモデルハウスや完成見学会に訪問して、インタビューをしてくれる皆さまを大募集しています。
お家探しのヒントが見つかるこの訪問・見学に、ぜひお気軽にご参加ください。
HOUSE DATAハウジングデータ
延床面積 | 119.24㎡(36.07坪) |
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1F面積 | 69.56㎡(21.04坪) |
2F面積 | 49.68㎡(15.03坪) |
工法 | 高気密高断熱高耐震+超制振工法 |
家族構成 | ご夫婦+お子さま2人 |
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竣工年月 | 2016年12月 |

